『VISTA看天下』 頻発する異常気象

2021-12-20 16:46:36

 

多くの中国人にとって、気候危機は遠い話であり、自分の生活にどれほど深刻な影響を与えるのかをあまり考えていなかった。しかし、今年は中国の北方でも南方でも、気候変動の影響が突然顕在化した。年初の記録的な寒さ、春に北方で再発生した砂嵐、5月に起きた武漢と蘇州の竜巻、甘粛省白銀市のマラソンでの強風と冷たい雨、そして急激な気温低下、7月の鄭州での大洪水、10月の山西省の豪雨。今年の中国では異常気象が頻発している。新型コロナウイルス感染症のパンデミックのように、気候問題も一国では解決できない世界的な危機だ。しかし、この問題について各国の意見はそれぞれだ。昨年9月、中国は国連総会で、国としての自主的な貢献の取り組みを強化し、より有力な政策と措置を実施し、2030年までに二酸化炭素排出量をピークアウトさせ、60年までにカーボンニュートラルを実現することを目指すと宣言した。また、今年の政府の政策や措置から見ると、気候問題の政治的な優先順位が高まっている。

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