呉敬璉 著
著者は中国の著名な経済学者であり、中国の経済体制改革理論の構築と政策策定にも参画している。同書は時間の流れに沿って、改革開放政策の実施前の1976年から、テーマを分けて中国経済改革の発展過程の経緯および変遷などを整理・説明し、中国経済改革の様相を全面的に示している。著者は次のように述べている。中国共産党第18回全国代表大会以来の経済指導思想と重大な政策・措置は、さらなる市場化と法治化改革のためにしっかりとした政治的基礎を打ち固めた。しかし、さまざまな抵抗や障害は依然として軽視できない。揺るぐことのない断固とした既存の改革計画を実施することは、持続的で安定的な発展を順調に実現していくための鍵となる。中国経済は引き続き市場化と法治化改革を推進する必要がある。(中国大百科全書出版社 2018年9月 68元)