『亜洲新秩序』

2019-03-19 08:50:43

鄭永年(シンガポール)著

 

 

著者はシンガポール国立大学東アジア研究所所長で、次のように述べている。「改革開放後、中国で発生したあらゆることはアジア秩序の変遷と深い関わりがある。アジアの数十年間の変化を議論せずに、中国の変化は理解できない。同様に、中国のここ数年の変化を理解しなければ、アジア秩序の変化も分からない。現在、中国は世界第2位の経済大国と世界最大の貿易大国にまで成長している。中国はアジアに覇を唱える考えを持っていないが、アジア秩序の変化は中国の要素と密接に関係している」。同書の考察は三つに分けられる。第1部は欧米秩序が直面している課題と危機、および欧米秩序の変化がもたらすアジア地域への深刻な影響。第2部はグローバル化時代でアジアの政治経済秩序に起きている変化と、それが直面している挑戦。第3部は中国の台頭を巡るアジア地政学だ。(広東人民出版社 20189月 39元)
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