『自分がされたくないことは人にもしない』

2019-08-07 13:32:12

王敏 編著

 

1975年、福田赳夫元首相と西ドイツのヘルムート・シュミット元首相は、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、孔子の名言「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。OBサミットの一連の成果は、2014年に出版された『世界はなぜ争うのか』にまとめられた。その中国語版の『十国前政要論「全球公共倫理」』も、17年に出版されている。昨年、中国人を中心とした研究者たちは中国語版を巡って、OBサミットの成果と意義を検証するために「平和実践ワークショップ」を開いた。同書はこのワークショップの記録である。

(三和書籍 20194月 3200円+税)

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