『人居香港:活化歴史建築』

2022-08-05 11:22:07


単霽翔  

同書は故宮博物院の前院長・単霽翔氏が、香港の歴史的建造物の保護活動「歴史的建造物の活性化を求めるパートナーシップ計画」について考察し、研究したものだ。香港政府は2008年にこの計画を打ち出し、使われていない歴史的建造物の運営に参加したい非営利団体を募った。初期の公共住宅はユースホステルになり、使われなくなった裁判所は芸術学校になった……。貴重な歴史的建造物が活気を取り戻しただけでなく、歴史的建造物の保護への市民参加もさらに強化された。また、香港故宮文化博物館の設立経緯も紹介されている。将来、故宮の文化財600点・セット以上がここで常設展示され、臨時展を合わせると、毎年1000点以上の文化財が香港市民と対面することになるという。 

 

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