己亥の年

2019-02-02 10:44:24

 

 2019年は旧暦の己亥の年で、俗に「ブタ年」(日本ではイノシシ年)という。中国の伝統的な農耕文化の中で、ブタは重要な家畜の1種で、富と豊作の象徴とされてきた。15日、中国郵政は21セットの特殊切手『己亥の年』を発売した。デザインはそれぞれ「肥猪旺福(繁栄や幸福を象徴する丸々と太ったブタ)」と「五福斉聚(全ての福が集まる)」となっている。

 「肥猪旺福」は1匹の丸々と太ったブタが無邪気に走る様子を描き、より良い生活へ向かっていくという意味が込められている。「五福斉聚」は「一家だんらん」の理念を示し、ブタの夫婦と3匹の子ブタが身を寄せ合い、和やかに楽しんでいる様子を描いている。そこには、春節(旧正月)に家族みんなが集まり、全ての福がその家に集まるというめでたい意味が込められている。

 中国は1980年から干支切手シリーズを発売し始め、今回が4巡目に当たる。同シリーズの切手は「一家だんらん」をデザインのコンセプトとし、1巡目を描いたデザイナーに再度制作を依頼した。同切手のデザイナー韓美林氏は、83年に発売された最初のブタ年の干支切手「癸亥の年」と2017年の「丁酉の年」も手掛けた。また、北京オリンピックのマスコットキャラクター「福娃(フーワー)」のデザイナーでもある。

 

 

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