16世紀初頭、中国とポルトガルは海上シルクロードを通じて貿易を始め、ポルトガルは欧州に最初に茶を伝えた。1662年にポルトガル王室のキャサリン王女がイングランド王チャールズ2世に嫁いで来る際に、中国の茶や茶具を大量に持参したことで、イングランド王室に茶を飲む習慣がもたらされた。そこから、お茶の習慣がだんだんとイングランドで確立していき、現在世界中で親しまれている英国の紅茶文化が形成された。
2月8日、中国郵政とポルトガル郵政は共同で『中国とポルトガル国交樹立40周年』記念切手2枚1セットを発売した。絵柄はお茶文化をテーマとし、両国それぞれの伝統的な茶器――紫砂茶器と銀茶器が選ばれた。
中国の「紫砂茶器」とは、江蘇省宜興市で産出される「紫砂」と呼ばれる陶器用の土を使って作られた茶器のこと。切手の絵柄には中国国家レベルの無形文化遺産「宜興紫砂茶器製作技術」の継承者の一人で、中国工芸美術大家である汪寅仙氏の代表作が選ばれた。この茶器セットの急須と湯飲み茶碗はカボチャの形をしており、取っ手と小皿はカボチャのつると葉の形をしている。精緻で美しく自然の情緒あふれるセットだ。ポルトガルの「銀茶器」には、19世紀初め頃にポルトガル北部の港湾都市、ポルトで製造された銀製のティーポットとシュガーポットが選ばれた。同茶器セットは現在、ポルトガルのラメゴ博物館に収蔵されている。
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