科学技術イノベーション(2)

2020-06-09 14:16:05

 

 

 

 中国郵政は先月1日、『科学技術イノベーション』記念切手シリーズの第2弾を発売した。これは2017年に発売された第1弾に続くもので1セット5枚。『科学技術イノベーション(2)』は近年の中国が科学技術分野で収めた五つの大きな成果を描いている。絵柄はそれぞれ「嫦娥4号」「体細胞クローン猿」「量子異常ホール効果を実験で発見」「アルツハイマー病新薬GV-971」「中国核破砕中性子源」だ。

 

 昨年128日に打ち上げられた「嫦娥4号」は、世界で初めて月の裏側へ着陸した月探査機だ。絵柄はランダー(着陸船)とローバー(月面探査車)「玉兎2号」からなる「嫦娥4号」と、その中継衛星「鵲橋」を描いている。「体細胞クローン猿」は1711月に世界で初めて体細胞を使った技術で生まれたクローン猿「中中」と同年12月に誕生した2匹目のクローン猿「華華」が描かれている。「量子異常ホール効果」は新中国成立以来、中国の物理学者による最も重要な科学的発見の一つだ。この発見によって、人間の力で電子の動きをコントロールできるようになった。「アルツハイマー病新薬GV-971」は、中国の科学研究チームが開発した、軽度から中等度のアルツハイマー病患者の認知機能改善用の新薬だ。切手の絵柄に描かれているのは、腸内細菌叢の代謝異常を調整することで脳内神経の炎症を抑えるという同薬の原理だ。「中国核破砕中性子源」(CSNS)は中国初、世界で4番目の大パルス核破砕中性子源科学施設を描いている。(中国郵政  2019111日発売)
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