日本の百貨店の宣伝 中国のネットの人気者に頼る

2018-02-12 10:19:45

 

『日本経済新聞』の26日の報道によると、各百貨店がデパートや商品の宣伝に中国から影響力のあるネットの人気者を招いている。阪急阪神百貨店は2018年に中継頻度を2017年の2倍以上にする計画。百貨店は訪日観光客の消費を促すため、積極的に措置を講じている。

「日本のバレンタイン文化は面白い」、「可愛いチョコレートが本当に多い」。あべのハルカス近鉄本店はこのほど、ネットで人気の中国人女性を招き、動画サイト「一直播(yizhibo.com)」でチョコレート売り場を紹介した。中国ではバレンタインデーに男性が女性に花を贈り、日本のチョコレート文化は新鮮である。中継中、「可愛い」、「自分も見に行きたい」などのコメントが多く寄せられ、視聴者は11万人を超えた。

バレンタインデー前後の2月中旬は旧暦の春節にあたり、多くの観光客が日本を訪れることが予想される。中継を通した宣伝で、大阪を訪れた観光客に来店を促すとともに、長期的な視点では海外での知名度を高めたいと考えている。

近鉄百貨店は2017年に本店での中継を開始し、18年に中継回数を2倍の6回に増やす計画。ネットの人気者がハーバー研究所の化粧品を紹介した後に売上が倍増するなど、中継はある程度の効果を生んでいる。

阪急阪神百貨店は中継とSNSで海外に宣伝するため、ネットの人気者を起用する頻度を月1回から23回に増やした。201712月の中継では視聴者が一時67万人になり、配信1カ月で再生回数は1500万回に達した。阪急阪神百貨店インバウンド企画部の山本秀行部長は、「中国での中継人気は日本をはるかに上回る」と話す。

大丸松坂屋百貨店も2017年にネットの人気者を招いて名古屋、大阪、東京で中継を実施。9月に新生活を開始する中国の若い消費者に向けて、梅田店で販売する社会人の衣服や靴などを紹介し、18万人が視聴した。

中国のネットの人気者のギャラは数十万円から数百万円。各社は日程を調整し、宣伝効果の高い人気者を起用し、ほかの用事での訪日を利用するなどして中継を行い、コストを抑えている。

スマホ決済や中継などの面で、中国の普及度は日本を上回ると言われている。近鉄百貨店販売推進部の松本守弘部長は、「日本でインバウンド事業に携わる人は、中国の最新技術の流行に常に注目する必要がある」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 

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