三山グリーン、北京で日本酒販売ブランドの発表会開催

2019-04-15 16:49:12

 

 日本の大手日本酒輸出業者、三山グリーンが主催する「2019『東瀛三山』記者発表会兼招待パーティー」が12日、北京のワンダ・ビスタホテルで開催された。同社の史習上(デビッド・シイ)代表取締役や「梵」「南部美人」「上善若水」「酔鯨」「亀泉」といった数々の日本酒トップブランドの社長らが出席した。


 史氏は同社が今回打ち出した日本酒販売ブランド「東瀛三山」について、中国秦代の伝説「渤海湾にあるといわれる蓬莱山、方丈山、瀛州(えいしゅう)山の三山には仙人が住み、不死の薬が存在する」に由来すると紹介。古代中国の伝説を通じて、日本酒に文化の活力を吹き込む考えを示した。


 史氏はまた、日本の清酒醸造技術の起源は中国にあり、唐代に日本へ伝わり、現代まで受け継がれて発展したため、華夏文明の源を含んでいると説明。日本の職人精神に基づいて作られる清酒は、中日交流の歴史が長く続いていることを表していると述べた。


 日本酒の中国進出について史氏は、20~30年前から既に中国市場に進出していたが、本格的に流行し始めたのはここ5、6年だと指摘。その理由として、多くの中国人観光客が近年、本場の日本酒を味わい、帰国後に買い求めるようになったことを挙げた。さらに、清酒は珠江デルタ地域や長江デルタ地域などの沿海都市や北京での売れ行きが好調で、25~45歳の消費者層に人気があると説明。将来の事業成長を確信しており、清酒のPRや宣伝活動を行っていく考えを示した。


 日本酒「梵」を製造・販売する合資会社加藤吉平商店の加藤団秀代表は、日本酒は非常に繊細な飲み物で、購入者の口に入るまできちんと管理しなければならないと説明。三山グリーンが日本酒の低温管理という高度な流通管理を行おうとしている点を称え、同社を通して中国市場に進出することへの期待を示した。今回、中国市場に進出する日本酒ブランドについて加藤氏は「今日集まった蔵元は、今の日本を代表する本物の味と言っていい」と紹介。これらの素晴らしい日本酒を中国の消費者に届けることで、両国の親睦が深まることを願っていると述べた。

 中国市場での日本酒販売はこれまで、輸入経路や品質などの問題点があった。三山グリーンでは今後、同社が販売する日本酒製品に対し、正規に輸入されたことを示す「東瀛三山」シールを貼るなどして、消費者が正確に見分けられるようにする。

 

 

 

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