『日本文論』第二集が発刊、各分野の専門家と共に日本研究の発展方向を論じる

2019-12-25 16:29:16

文・写真=李家祺 

『日本文論』第二集の発刊記念イベントが1224日、北京で開催された。『日本文論』は中国社会科学院日本研究所が主催し、社会科学文献出版社が出版・発行する年二回刊の学術論文集で、6月に第一集が刊行された。 

『日本文論』第二集には、中国と日本の学者の8本の学術論文が収録されており、地域・社会文化・政治外交・経済などの角度から、古代日本と北東アジア地域の政治・文化交流や、日本近代思想流派・国体の発展特徴、日本のODAモデルと製造業発展などについて、深い考察と研究を行ったものだ。

社会科学院日本研究所の楊伯江所長はあいさつの中で、「『日本文論』は深みのある長期的で学科の枠を超えたテーマ選択を重んじています。今年10月、『日本文論』編集部が正式に発足し、大きな反響を呼びました。今後は編集チームを強化し続け、テーマ選択や企画能力を向上させ、すでに発刊されている2冊を基礎に、ますます良いものとしていきたいと思います」と述べた。

社会科学院日本研究所の張季風副所長は、「『日本文論』第二集はこの刊行物の学術的特色を保っています。経済分野の研究では、日本の製造業のサービス化の関連研究を掲載し、研究方法はとても着実なものです。日本は製造業のサービス化の最先端を行っており、中国も現在、この方向へとモデルチェンジを図っています。またもう一つの文章は、経済による国の統治論という枠組みのもとで、日本政府のODA(政府開発援助)について研究し、理論と実践という二つの面から日本の経験を総括し、中国の参考とするものです」と述べた。

『日本文論』の唐永亮・執行編集長は、「今後『日本文論』は、日本が世界で二番目の経済体になった後の国家モデルチェンジ、日本のマルクス主義研究、日本の同盟理論と実践などの特定テーマを取り上げる形式で発刊し、すでに発行されている弊所の『日本学刊』『日本白書』『日本経済白書』などと緊密に結びつき、相互補完していきたいです」と述べた。

社会科学院日本研究所・文学研究所・哲学研究所、中央民族大学、北京第二外国語大学、シドニー大学などの大学・研究機関の専門家・学者が会議に出席し、『日本文論』と中国の日本研究の発展の方向性についての検討が行われた。

人民中国インターネット版

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