中日関係は顕著に改善する 新華社世界問題研究センターの張煥利研究員

2020-01-16 16:46:56

 7日、基調講演を行う新華社世界問題研究センターの張煥利(ちょうかんり)研究員。(北京=新華社配信/李清)

 

 

【新華社北京1月15日】中国の国家通信社、新華通訊社(新華社)傘下のニュースサイト「新華網」本部でこのほど、第10回「縦論(放談)天下」国際問題シンポジウムが開かれた。今回は「大きな変局の中にある中国と世界」のテーマで討論が行われ、新華社世界問題研究センターの張煥利(ちょうかんり)研究員は、今年の中日関係の新たな好機について講演した。講演の主な内容は次の通り。

日本は、中国の周辺外交において主要で重要な国の一つであり、2020年の中国の外交、特に周辺外交において、最も注目されるのは中日関係になるだろう。

安倍晋三首相は昨年12月、成都での第8回中日韓首脳会議出席に先立って北京を訪問。習近平主席は北京の人民大会堂で安倍首相と会見し、双方は中日関係をさらに改善することで合意した。

現在の世界的大変局という背景の下で、中日両国は緊密な関係を維持している。日本では、安倍政権が安定して維持されるには、中日関係の改善が不可欠だと幅広く認識されている。中米関係の現状については皆はっきりと認識しており、安倍首相ももちろんよく承知している。こうした背景の下、日本は米国の軍事同盟国ではあるが、安倍首相は中国との関係を改善しようと、さまざまな機会を探っている。

私は、中日双方が今後の両国関係を「新時代の中日関係」とすることに同意しているため、両国関係は今年顕著に改善すると考えている。しかしながら、中日両国の間にまだ、歴史認識問題や釣魚島問題、東中国海問題、台湾問題、南中国海問題など多くの核心的問題や重要な問題が存在する。それらは解決不可能ではなく、中日双方がこれらの問題をどのように解決するかということも検討すべきだと考えている。

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