2018年度笹川科学・笹川スポーツ研究助成「研究奨励の会」開催

2018-05-02 11:01:01

  文・写真=陳克

   

 427日、日本科学協会と笹川スポーツ財団が共催する「2018年度研究奨励の会」が東京で開かれた。日本科学協会の大島恵美子会長と笹川スポーツ財団の渡邉一利理事長が、あいさつと共に2017年度の研究奨励賞を獲得した研究者と2018年度の研究助成金支援を受ける研究者に賞状を授与し、日本財団の笹川陽平会長も出席してあいさつを行った。

大島美恵子日本科学協会会長

   

 大島会長によると、笹川科学研究助成は1988年の開始以降、約9300人の若手研究者に約55億円の支援を行っているという。また、今年度に助成を得た研究者325人のうち、17人が中国人留学生という数字には、中国人学生たちの奮闘ぶりが伺われる。日本科学協会の活動について大島会長は、「笹川科学研究助成の審査のほかにも中国との学生交流や、小学生から大学院生までを対象に、科学を広く一般に知ってもらうための活動に力を入れている」と中国の学術機構との交流が活動の要点であることを示した。

笹川陽平日本財団会長   

  

 また、日本財団の笹川会長は「国際学界における日本からの論文発表は近年極端に減少傾向で、中国の20%に過ぎず、AI(人工知能)などの分野においては完全に中国に追い越されている。日本人は頭脳、勤勉さによって国際社会の中でこんにちの地位を獲得した。日本が国際社会において存在感を高めていくには、ここにお集まりの皆さんの努力が必要だ」と在席の若手研究者らを激励した。

渡邉一利笹川スポーツ財団理事長   

  

 授賞式のあとは懇親会が行われ、受賞者を中心にジャンルを超えた語り合いの姿があちこちで見られた。研究助成を受ける中国人留学生17名のひとりで、筑波大学大学院システム情報工学博士前期課程2年の劉俐伶さんの研究テーマは、近年短距離交通手段として注目されている電動自転車だという。「電動自転車のメリットとデメリットを踏まえた上で、都市空間における電動自転車環境改善案の評価と、将来的な電動自転車適用可能性の評価を行いたいと思っています。助成金を使って、交通費などの面から今まで見送っていた地方での学会参加もしたいし、もっと専門書も購入したい」と笑顔を見せた。

大島美恵子会長による賞状授与

   

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