Report 国歌「義勇軍行進曲」作詞者 田漢 波乱の人生 舞台で再現

2018-09-04 09:56:51

 

 

中華人民共和国の国歌である「義勇軍行進曲」の作詞者・田漢の名は、読者の皆様なら一度は耳にしたことがあるだろう。

中国の現代演劇誕生110周年を記念し、田漢の疾風のごとく駆け抜けた生涯を躍動感たっぷりに描いた芝居の再演版「風をおこした男――田漢伝」(原題「狂」)は、2017年に中国で上演されて以来、大きな反響を呼び、高い評価を受けてきた。中日平和友好条約締結40周年を迎える今年は、田漢生誕120周年でもある。これを記念して、日本の著名な演劇評論家の後押しと中日有識者の努力のもと、本作は106日と7日の両日、東京・世田谷パブリックシアターで上演される。

来月、中国国家話劇院の一級演出家で、上海戯劇学院教授でもある田沁鑫氏は、同学院の卒業生や学生たちとともに、自ら手掛けた劇「風をおこした男――田漢伝」の日本初演を果たす。日本と深いかかわりのある田漢を、斬新な理念と舞台設計によって描き出すこの芝居は、中国の芸術事業に生涯を捧げた「中国演劇の魂」へのこの上ない記念となるだろう。

 

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