美しい中国 海西(下) 崑崙山脈に源を発す泉と文明 伝統の技受け継ぐチベット族

2018-09-27 09:32:25

 

 

青海省海西蒙古族チベット族自治州は、ツァイダム盆地とタングラ山鎮という境を接していない二つの地域からなり、その間には玉樹チベット族自治州がある。ツァイダム盆地を囲む数多くの山脈の一つとして、海西州の南西側に位置する崑崙山脈も高い標高を誇っている。神秘的な雪山には、伏羲、女媧、西王母などにまつわる伝説があり、豊富な雪解け水は、「崑崙一の泉」とたたえられる「崑崙神泉」と、世界一の高所に位置する崑崙山雪山ミネラルウオーター製造工場の水源となっている。崑崙山脈の南西側にはタングラ山鎮があり、その南西側に平均標高6000以上のタングラ山脈がある。アジア最長の河川である長江がここに源を発しており、川の生態系を守るためゴルムド市の長江源村に引っ越したチベット族の人々はかつてこの辺りで遊牧生活を送っていた。豊富な塩湖鉱物資源と都市を通過する青蔵(青海チベット)鉄道青蔵公路のおかげで、ゴルムド市は急速な発展を果たし、市民生活もより便利になった。

 今回の「美しい中国」では、主に崑崙山脈とゴルムド市を取り上げる。崑崙山で真っ白な雪山の絶景を観賞し、チベット族の定住区である長江源村で氆氌などの伝統的な民族手工業の魅力を体験し、海西州最大の都市規模を誇るゴルムド市で西北高原の都市の発展を感じていただきたい。

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