習近平主席がSCO安保協力の重要な意義を明らかに

2020-02-21 12:24:14

 

 

習近平国家主席は22日、第13回上海協力機構(SCO)加盟国国家安全保障会議事務官会議出席のため訪中した外国側代表団団長と人民大会堂で合同会見を行った。新華社が伝えた。

習主席は、「SCO成立以来、加盟国は常に地域の安全安定維持をその方針として優先し、協力分野を拡大し、協力の実践を拡充し、『東トルキスタン』など『3つの勢力』(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)に厳しい打撃を与えるとともに、紛争問題の悪影響の拡散を積極的に防ぎ、地域の長期的安定平和と発展繁栄の確保に重要な貢献を行ってきた。加盟国拡大後、SCOの安全保障協力はその潜在力がさらに増し、担う責任がさらに重くなり、地域各国の人々と国際社会の一層の期待を担うようになってきている。安全保障会議事務官会議制度は情勢の変化に積極的に適応し、職責をしっかりと履行して、加盟国の国家安全保障と社会的安定の維持をより力強く支える必要がある」と指摘。

また、「現在、地域の安全保障情勢は全体的に安定すると同時に、『3つの勢力』、麻薬密輸、国際組織犯罪など厳しい試練にいまもなお直面している。われわれはそれらを憂う意識を高めることで、冷静に考え、正確に判断し、適切に対処する必要がある。安全保障協力の戦略的方向を把握し、引き続き戦略的相互信頼を揺るぎないものにし、政策面の意思疎通と協調を強化し、公平と正義を堅持し、紛争問題の政治的で外交的な手段による平和的な解決を後押しする必要がある。引き続き共通の、総合的で協調的、持続可能な安全保障観を堅持し、総合的な施策、個別対策と抜本的対策の兼備という安全保障ガバナンスモデルを推し進め、SCO安全保障協力を新たな段階へと押し上げる必要がある。安全保障協力の行動能力を強化し、より厳密健全効率的な法執行協力ネットワークを構築し、引き続き安全保障分野の協力を推し進め、治安維持能力の整備を強化する必要がある」と強調した。

さらに、「中国側は引き続き、自らの安全と地域の国々の安全を融合させ、加盟国と連携して相互尊重、公平正義、協力ウィンウィンの新型の国際関係を構築し、人類運命共同体の構築を後押しする」と指摘した。

ロシアやキルギスなど外国側代表も相次いで発言し、彼らはSCO議長国として指導者のコンセンサスの実行を推し進め、加盟国の直面する共通の試練に連携して対処し、国際平和安全を維持するという中国の提案への支持を表明した。また、中国側が議長を務める中、今回の安全保障会議事務官会議はテロや「3つの勢力」の取締り、情報セキュリティーの強化、社会的安定の維持など加盟国における共通の関心事について踏み込んで議論し、SCOの安全保障分野の協力を強化するための方向性を指し示し、青島サミットの準備に向けて重要な役割を発揮したとの認識を示した。さらに、新たな情勢の下でSCOの安全保障協力はより強大な生命力を示すことになると指摘。広範かつ緊密な協力を拡大して、SCOが国際問題でさらに大きな役割を発揮するようにしたいと表明した。

 

「人民網日本語版」2018523

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