SCO青島サミットの4つの注目点

2018-06-01 13:31:09

 

上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会の第18回会議(上海協力機構首脳会議)が69日から10日にかけて山東省青島市で開催される。青島サミットはSCO加盟国拡大後初のサミットであり、中国にとっては今年2回目の重大なホームグラウンド外交でもある。習近平国家主席が議長を務め、関連活動に出席する。青島サミットの主要議題は何か。どのようなメッセージを発するのか。新華社が伝えた。

■注目点1:習主席の多忙な日程

習主席は会期中、各国来賓のために歓迎夕食会を開き、芸術パフォーマンスを鑑賞するほか、小規模・拡大会談を相次いで行い、SCO発展の現状と展望、新情勢下における各分野での協力、重大な国際・地域問題について各国首脳と踏み込んで意見交換する。

中国ロシア東欧中央アジア学会会長の李永全氏は「首脳理事会はSCOの最高意思決定機関だ。各国首脳はサミットで十分に交流し、相互信頼・理解を増進し、SCO発展のためにトップレベルデザインを示し、SCOの発展を先導する」と指摘。

また、李氏は「SCO加盟国首脳は毎年サミット期間に二国間会議、多国間会議を行う。このようにハイレベルで密度の高い会議は大変必要かつ効果的だ。各国首脳はSCOのプラットフォームを利用して十分な意思疎通の場を得られる。二国間レベルでは意思疎通や解消の難しい問題も、SCOの多国間の枠組で議論することで、適切な解決のための新たな構想を得られることができる」と指摘する。

■注目点2:安全保障、協力、発展、「一帯一路」が議題に

王毅国務委員兼外交部長(外相)は528日の国内外プレス向けブリーフィングで今回のサミットについて、過去17年間のSCO発展の経験を総括し、「上海精神」を引き続き発揚するほか、「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)、麻薬輸送・販売、ネット犯罪の取締り、グローバルガバナンスの整備、多国間貿易体制の強化、「一帯一路」建設の推進、地域経済協力の全体的水準の向上などについて共通認識を形成すると説明した。

専門家は反グローバル化思想の台頭などの問題を前に、青島サミットの議題は加盟国間のコネクティビティの強化、域内貿易の円滑化水準の向上、多国間貿易体制の維持などが焦点となると考える。

清華大学国際関係学部の呉大輝教授は「今回のサミットの重要議題の1つが加盟国間のコネクティビティの強化だ。特に重要なものが、交通インフラのコネクティビティだ。SCO加盟国は多くが内陸国であり、交通の発展により地域経済を活性化し、地域の発展につなげることができ、貿易の円滑化にプラスだ」と指摘する。

■注目点3:加盟国拡大後、初めて首脳が勢揃い

「新加盟国の参加は今回のサミットのハイライトだ」。国務院発展研究センター・ユーラシア社会発展研究所の盛世良研究員は「SCOは加盟国拡大によって地理的範囲の拡大、人口の増加、経済力の強化を実現した。その国際的影響力と発言力も高まる」と指摘する。

専門家は「SCOは加盟国拡大によって、東アジア、中央アジア、西アジア、南アジアの地政学的結びつきを活性化し、市場と政策の余地を広げた。各加盟国はSCOの枠組で発展戦略と統合イニシアティブの様々なレベルと形式の連携を強化し、ユーラシア大陸の『安定の錨』及び経済成長ベルトとしての地位を一層明らかにする」と考える。

李氏は「各加盟国はサミットを通じて相互間のすり合せを強化する。同時に、新たなニーズに適応するため組織内の作業言語などの細部の速やかな調整と統一も必要だ」と指摘する。

■注目点4:安全保障、経済、人的・文化分野の協力文書多数を承認

今回のサミットで習主席は各国首脳と共に青島宣言に署名し、「上海協力機構加盟国長期善隣友好協力条約」の今後5年間の実施綱要、今後3年間の「3つの勢力」取締り協力綱要など安全保障、経済、人的・文化などの分野の協力文書10数件を承認する。

専門家は、青島サミットはSCOの歴史において最大規模で、最も成果に富むものになる見通しだと指摘する。「今回のサミットはSCOの次の段階の発展について計画を立てると同時に、多くの実務的措置を打ち出し、今後のSCO内の協力を先導する良い役割を果たす」と、中央党校国際戦略研究院の左鳳栄教授は指摘する。

安全保障協力はSCOの出発点であり最重要事項である。呉氏は「SCOは最も早く『3つの勢力』の取締りを打ち出し、テロ取締りを協力方針に盛り込んだ国際組織だ。今後3年間の『3つの勢力』取締り協力綱要などの文書が青島サミットで承認されることは、時宜を得たものだといえる」と指摘する。 

 

「人民網日本語版」201861

 

関連文章