中国の改革開放、世界が驚く成果を獲得=トヨタ中国本部長

2020-02-21 12:23:36

 

今年は中国の改革開放40周年だ。外資系企業であるトヨタ自動車は、中国が天地をくつがえすような変貌を目にし、その中に加われたことを非常に光栄に思っている。

2017年末まで、当社は中国で自動車を累計1000万台販売した。中国は当社にとって、世界で成長率が最も高い市場になっている。当社が中国で成果を手にできたのは、改革開放40年に渡る中国経済の持続的な成長、国民生活水準の向上のお陰だ。

改革開放の40年において、中国は各方面で非常に目覚ましい成果をあげた。中国が改革開放を開始した1978年、その経済規模は日本に及ばなかった。しかし40年後の今日、中国は世界2位の経済国、世界で最も重要かつ最も大きな潜在力を持つ消費市場になった。マクロ経済の安定成長、経済構造の持続的な改善アップグレードにより、全体的な革新力が急成長した。特に改革開放政策を通じ、7億人以上が貧困から脱却した。これは日本のみならず、世界各国でも非常に珍しいことだ。そのため中国の改革開放は大成功だったと判断している。

また外資系企業の当社は、改革開放が高度経済成長をもたらすと同時に、環境汚染問題や交通渋滞問題が生じたことにも注意している。この問題は実際には中国だけのものではない。戦後の高度成長期に、日本でも国民の健康を脅かす大気汚染や水俣病などの問題が生じた。グローバルな自動車メーカーである当社は、環境汚染、気候変動、交通渋滞などの世界的な難題を重視している。当社は自動車がもたらす悪影響を減らすことに取り組み続けており、多くの努力と試みをした。そのため当社は新エネ車などのハイテク分野で、中国の各界と協力を強化することに期待している。

中国は71日より正式に完成車及び部品の関税を引き下げ、自動車産業のモデルチェンジとアップグレードを促し、消費者の需要を満たそうとしている。当社はこれを歓迎している。当社は中国との半世紀以上の交流において、改革開放、高度成長する中国自動車市場と共に成長した。当社は中国が国の扉を開き続け、引き続き確固不動の姿勢で改革開放政策を実施することを願う。

中日両国は経済産業構造の面で高い相互補完性を持つ。当社は中国政府が外資系企業向けに緩やかな経営環境を構築するなか、中国社会の各方面の建設により広範に参与できればと思っている。中国自動車市場と共により高度な成長を実現するだけでなく、中国社会の調和的な発展により良く貢献していきたい。

中国の改革開放の大舞台において、当社は今後も中国の消費者により省エネエコロジーな自動車、より高品質なサービスを提供するため尽力する。また中国社会の各方面の建設に参与するため努力する。これから中国社会の各分野において、トヨタの姿を目にすることが多くなるだろう。(筆者小林一弘 トヨタ自動車中国本部長)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」201888

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