世界最大の規模と影響力を持つ家電・IT見本市のCESは、世界最先端の技術と製品が集まる、未来を向く万華鏡だ。

・育児

CESで展示された子供用のカメラは、子供の胸に貼り付けることで、子供から見た両親の様子や、親が心をこめて育児をする瞬間を記録する。子供の成長とともに、カメラは両親の顔の変化を記録する。心温まるシーンを留める。

韓国のMonit社によるスマートおむつには、ビスケットサイズのセンサーがある。これは湿度を感知することで大小便を判断し、直ちにブルートゥースで携帯電話に情報を送り、両親に取り替えを促す。この紙おむつはさらに、赤ちゃんの排便や睡眠に関する情報を記録できる。

教育ロボット、物語を自ら作るプレイヤー、子供睡眠観察装置、赤ちゃんモニターなど、CESではスマートデバイスが育児に全面的に浸透していることが分かる。スマート時代に入り、ベビー・マタニティ、育児がスマート技術発展の重要分野になりそうだ。

・美容とファッション

ハイテクの発展が続き、美容・ファッション業界にもスマート化のブームが巻き起こっている。CESでは目移りするほど多くの美容ハイテクが展示された。これには自然の原材料を使いワンキーでコスメを作る装置、髪の健康状況を分析する「マジックスティック」、声で操作する浴室の「魔法の鏡」などが含まれる。

今日はどんな服装で外出しようか、口紅とアイシャドウの色はどうしようか、新しい髪型にチャレンジしたいが失敗したらどうしようか。これらは若い女性を悩ます問題だ。記者は現場で、京東商城の「試着室」と「化粧お試しミラー」を体験した。VR技術により服装を切り替え、試着効果を360度で確認し、さらに色の異なる口紅、チークルージュ、アイブロウ、カラーコンタクトなどの効果を表示する。面白いだけでなく、多くの時間を節約できる。

スマートジュエリーブランドのTOTWOOはネックレスを展示した。注目を集めたのはその美しいデザインだけでなく、内蔵されているスマートチップもそうだ。長時間の着席を注意したり、電話が来たことを教えたりする一般的な機能の他に、このネックレスには特殊な機能がある。着用者が携帯アプリに願い事をすると、ブルートゥースを通じ内蔵されているチップに保存される。この願い事がSNSにアップされ、知り合いから「いいね！」されると、ネックレスは七色の光を放ち微振動する。装着者は心の交流を体験できる。

・外出

顔認証ロック解除、指紋認証始動、個人の好みの追跡・記録、3D車載娯楽システム。このすべてが乗車体験を改善する。スマート音声アシストは運転手の代わりにナビゲーションを行い、レストランの予約を入れ、スケジュールを設定し、家電を遠隔操作する。スマートEV企業各社が、SFチックなハイテク移動データ操縦室を展示し、外出をより便利で楽しくしている。

未来のIoEの時代において、すべての自動車が自らの「友人の輪」を持つようになる。車と車の間ではさらに、グループチャットが行われる。クアルコムがCESで展示したセルラーV2X技術は、車・人・道路・ネットワークを結びつける。車はカーブ中の死角、前方車両のブレーキや車線変更、前方の歩行者など、運転手に直ちに注意を促す。あるいは車載システムが自動的に正確に反応し、移動をより安全にする。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2019年1月10日