対中輸出が急減、米国メイン州のロブスター業者が悲鳴

2020-02-21 12:21:41

 

一部アナリストは、「米国メイン州のロブスターの対中輸出量が急減しているが、これは米国が中国に貿易戦争を仕掛けたことで、米国の農業漁業従事者が損害を被っている1つの典型例だ」との見方を示した。香港メディアが報じた。

「香港経済日報」は先般、中国に活ロブスターを大量に輸出しているメイン州の業者が憂慮の念を抱いていると報じた。米Maine Coast社は活ロブスターの卸売業者で、メイン州に本社を置く。同社の営業担当副総裁であるSheila Adams氏は、「米中の関税戦争のために、同社の中国での売上はすでに約80%消失した」と語った。

報道によると、中国という主要顧客を失い、Sheila氏と彼女のチームはその他の市場に目を向けざるを得ない状況だ。彼らはロブスターを加工包装し、29カ国に出荷する準備をしているが、これらの国全てを合わせてやっと、中国という単一市場に相当する規模だという。

Sheila氏は、「中国人は活ロブスターを何よりも愛しており、人口が多いため市場も広い」とし、「卸売業者として、これは非常に重要なことだ」との認識を示した。

メイン州国際貿易センター主席のWade Merritt氏は、「関税が課される前、我々の輸出量は20181月から6月にかけて、前年同期比で170%増加した。しかし、2018年末までに、メイン州から中国への活ロブスター輸出量は約7%減少した。その6カ月で、我々は短期間で多くの損失を出した」と述べた。

メイン州のロブスター対中輸出総量についてMerritt氏は、「2018年から2019年にかけて82%減少した」とし、「この業界に重大な影響を与えた」と指摘した。

報道によると、Maine Coast社は「会社が生き残るためには、メイン州を離れ、カナダに移転して関税を回避することを検討せざるを得ない」としている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019812

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