『中国国家イメージグローバル調査2018』発表

「世界発展の貢献者」のイメージ際立つ

2020-02-21 12:21:38

 

6回全国対外宣伝理論シンポジウムが812日、寧夏回族自治区銀川市で開幕した。当代中国世界研究院は開幕式で『中国国家イメージグローバル調査2018』報告の主な内容を紹介した。同報告によると、世界の中国に対する「世界発展の貢献者」というイメージはより際立っているという。

『中国国家イメージグローバル調査2018』は、アジア(中国、日本、韓国、インド、インドネシア、サウジアラビア、トルコ)、欧州(英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン、オランダ)、北米(米国、カナダ、メキシコ)、南米(ブラジル、アルゼンチン、チリ)、オセアニア(オーストラリア)、アフリカ(南アフリカ)の世界22カ国各地域の11000人を対象に実施された。オンラインのアンケート調査により、定量的研究の方法で、調査機関のライトスピードリサーチ社のグローバルデータバンクを通じてデータ収集が行われ、国際的な基準に基づいて分析された。各国の調査対象の代表性を確保するため、回答者は現地在住の1865歳まで男女比率はそれぞれ半数とされた。

テーマは、従来の経済、政治、外交、文化、科学技術分野における中国の国家イメージの他、今回は人類運命共同体などといった注目のテーマが新たに加えられ、2018年以後の国際社会の中国に対するイメージをより立体的、全面的に示している。

調査の重要な発見

世界の中国に対する「世界発展の貢献者」というイメージはさらに際立っている。今回の調査では、過去数年と比較し、海外の中国に対する「長い歴史を持ち、魅力に満ちている東洋の大国」というイメージは依然として目立ち、回答者の59%が答えている。また、中国が世界発展の貢献者であると見ている海外回答者は48%となり、そのうち、先進国の回答者の比率は7ポイント増加の37%となり、発展途上国の回答者の比率は60%に達した。

中国のグローバルガバナンスへの参加が広範に認められる。中国がグローバルガバナンスに参加する実践において、科学技術(63%)、経済(60%)、文化(53%)は海外の回答者が最も認める三つの分野で、肯定的に回答した人の割合は50%を超える。2017年の調査と比べて、海外回答者の今後中国がグローバルガバナンスに参加する各分野への期待は高まっている。

海外回答者の約半数が中国はグローバルガバナンスの科学技術、経済分野でより大きな役割を果たしてほしいと願っている。そのうち、発展途上国の回答者が中国により大きな役割を果たしてもらいたいと最も期待する分野は経済(61%)と科学技術(59%)分野だった。また、先進国の回答者が中国に最も期待する分野は科学技術(42%)と文化(39%)だった。

中国の国際的地位と国際的影響力が持続的に向上と予測。海外回答者の大多数が中国経済の今後の発展を見込んでおり、回答者の半数近くは中国が世界第1位の経済大国となり、グローバル化を新たにリードし、グローバルガバナンスにより貢献するという見方を示している。また、海外回答者の65%は中国の国際的地位と国際的影響力が持続的に向上していくと見ている。

「一帯一路」に対する海外の認知度と賛同が引き続き向上。「一帯一路」共同構築のイニシアチブが提起されて6年近く、「デッサン」から「細密画」へと転換し、国際社会での注目度と影響力は持続的に向上し、ますます多くの成果と賛同を得てきた。インド、日本、イタリアなどの国では、「一帯一路」を知っている回答者は40%以上だった。「一帯一路」の地域や世界経済に対する積極的意義が認められ、肯定的な回答をした割合は海外回答者の55%に上り、個人(39%)と国家(43%)に対する積極的意義を上回った。また、発展途上国の回答者の方が先進国の回答者より、「一帯一路」の個人、国家、地域、世界経済への積極的意義を認めている回答が多かった。

6割が「人類運命共同体」理念のグローバルガバナンスに対する意義を肯定。

習近平国家主席が提起した人類運命共同体を構築する理念は、人類の恒久的な平和と共同繁栄を実現するための時代に向けた宣言と偉大な構想であり、現代の世界発展には重要な意味がある。

調査によると、海外回答者の6割が、人類運命共同体理念が個人、国家、グローバルガバナンスに対して積極的意義があると回答している。比較してみると、先進国より発展途上国の方が、同理念を肯定的に見ている割合は高かった。

 

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