海南島の最南端にある三亜は、暖かく情熱に満ちた熱帯の海浜の町だ。市内を流れる三亜河(昔は臨水川と呼ばれた)が河口で東河と西河に分かれ、「丫」の字形になっているため、「三亜」と名付けられた。北緯18度の地域にあることと、特殊な地理的条件により、この辺りの年間平均気温は25度を超える。夏が長くて冬がなく、花が常に咲き、かねてより「東洋のハワイ」という呼び名がある。 清々しい空気、青い海に白い砂浜、熱帯雨林…。これら恵まれた自然の風景が中国全土ひいては世界各地から来た観光客を魅了し、現在、三亜は国際的な観光レジャースポットになりつつある。今月の「美しい中国」は、このさまざまな魅力を持つ海浜の町を訪れる。読者の皆さんには、青い海と空が織りなす美しい景色を見て、「天涯海角」の過去と現在を知り、珍しい熱帯雨林を体験し、{ご し しゅう}蜈支洲島のダイビングの楽しさを感じ、それと同時に少数民族の多彩な文化を味わっていただきたい。