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相手探しに苦心 お見合いあれこれ

 

お見合いの移り変わり

 

若い男女に人気の「仮面舞踏会

お見合いは昔からある。ただ方法は異なる。封建時代のお見合いは、古い礼儀と道徳に縛られていたため、娘たちは「正門から出られず、中門をまたげず」、親の命令と仲人の取り持ちに従うしかなかった。強制的なこの種の結婚は、「包辧婚姻(取り決め結婚)」と呼ばれた。

 

1950年代、中国は新しい婚姻法を実施。政府は自由恋愛・結婚を提唱し始めた。このときから、若い人たちは、お見合いは古臭くて遅れた方法で、自分で相手を探せない腑甲斐ない人だけがするものだと考えるようになった。彼らが特に嫌がったのは、お見合いのときに経済力を問題にすること。俗っぽく、ロマンチックではないと思った。

 

しかし実際は、そんなムードが漂うようになっても、お見合いはなくならなかった。人々は、親戚や友人、同僚に仲を取り持ってもらい、知り合った人の中から自分の恋人を探した。こういった交際関係に頼って網をめぐらす方法は、時間や手間はかかるが、人柄や家庭、仕事など、お互いに相手の状況をよく知ることができる。

 

90年代に入ると、テレビのお見合い番組が始まった。まずは湖南テレビ局が、台湾の番組『非常男女』に触発された『バイ瑰之約(バラの約束)』を放送。若い男女がそれぞれ自分の才能を披露し、多くの人が注目する中で相手を選ぶ。このにぎやかで刺激的な番組は、またたく間に全国を風靡し、北京テレビ局の『今晩我們相識(今晩お知り合いになりましょう)』や上海テレビ局の『相約星期六(土曜日に会いましょう)』などが次々と生まれた。だが、お見合い番組が盛んになっても、すべての人が番組に参加する勇気があるわけではなかった。

 

結婚相手を募集している男性の条件を見て、連絡先をメモする親

インターネットが普及すると、ネット上で知り合うという新しい方法が発生した。自分の文才や知識、ひいてはキーボードを打つ速さによってお互いを理解し、しばらくネット上で交流したあと、実際に会う約束をする。しかしこの方法はバーチャル的な要素が大きい。下心がある人につけこまれることもある。そこで、この方法をよく思わない人も多かった。

 

ここ数年は、ネット上にたくさんの結婚紹介サイトが登場。これらのサイトは、嘘偽りのない個人資料を提供したネットユーザーのために、異性と知り合う場を作っている。また、会員たちを集めて郊外へ遊びに行くなど、さまざまな形のお見合いイベントも計画している。このような集団的なお見合いは、ネットの不確かさや危険性を減らし、直接交流する機会を増やした。

 

ある会員制のお見合いサイト(有料)は、数軒のバーやカフェでお見合いパーティーを開催。パーティーではマジックの上演や各種ゲームが行われた。ある一定の場所で多様なレジャー活動を催し、参加者に自分の好きな活動に参加してもらうことで、さまざまな人と知り合うきっかけを与える。これが主催者側のねらいだ。

 

もし、パーティーの中で「ビビビッ」とくる人がいたら、自然と関係を発展させることができる。この多元的で娯楽性の高い新しい体験は、独身のホワイトカラーたちを引き付けた。参加者によると、リラックスした環境と雰囲気の中だと、見知らぬ男女の間でも気まずさや恥ずかしさが薄れるそうだ。しかも、楽しい遊びや娯楽の中でお互いをよく知ることができ、恋愛に発展しなくても友達になれる。

 

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