年越しの爆竹 禁止から制限へ
多くの都市で一部解禁
都市周辺にある花火・爆竹市場 |
北京市も禁止から12年後の2005年、市民や専門家の意見を広く聴いたあと、花火や爆竹の使用を「禁止」から「制限」へと切り替えた。これにより、5環路内は使用制限地区となり、旧暦の大晦日と元日は終日、1月2日から15日は7時から24時まで、花火を上げ爆竹を鳴らしてもよいことになった。
新しい規定は花火や爆竹の使用を全面的に解禁したわけではない。自分勝手な使用は許さず、文物保護単位や駅、空港などの交通の要所、送・変電所、医療機関、幼稚園、老人ホーム、山林など多くの場所が使用禁止区に指定されている。
新しい規定が出されてからも、さまざまな意見が提出されている。一部の団地では、住民たちが自発的に団地内では花火や爆竹の使用を禁止し、団地の外でのみ使用してもよいという規定を定めた。人々の生活は昔とは異なり、団地内の衛生や高齢者や子どもの休息、駐車してある自家用車の安全などに配慮するようになったからだ。禁止から制限に切り替わったことにより、人々の選択肢は広がったといえよう。 (侯若虹=文 馮進=写真)
参考データ |
▽爆竹の起源は2000年以上前に遡る。始めは魔除けに用いられていたが、今では、伝統的な祝日や婚礼などの喜び事、各種の祝典、縁日などではほとんど爆竹が鳴らされる。特に春節期間は、一年の使用量の半分以上を消費する。
▽『北京日報』の報道によると、2007年の春節期間(旧暦大晦日から1月7日まで)、北京市で集められた花火や爆竹の残り屑は2600トン以上にのぼった。
▽広州市は1992年3月、花火や爆竹の使用を法的に禁止。その後、北京、上海、南京なども相次いで禁止した。
▽ここ2、3年、一部の都市は市民の声に耳を傾け、花火や爆竹の使用を禁止から制限に切り替えている。北京や重慶などは06年から制限に切り替えた。07年現在、鄭州、洛陽、武漢、南寧、柳州、桂林、福州など多くの都市が一部解禁に踏み切っている。 |
人民中国インタ-ネット版