『説中国』
許倬雲 著
『中国を論じる(仮訳)』
作者は「中国」という言葉は簡単に一つの国家、政治体、今日言われるところの「主権国家」ではなく、また文化システムでもないと考えている。これは文化、政治、経済、社会について、一つの広大な地域の中でさまざまな地区からの人々が共同生活して作り上げた、数千年の変化を経てできた共同体なのだ。本書はシステム論の立場から、「中国とはいったい何か? 中国人とはいったい誰か?」という問題をめぐって、新石器時代から清代末までの歴史を整理し、「中国」という複雑な共同体はどのように変化発展しているのかを述べている。(広西師範大学出版社 2015年5月 48元)
人民中国インターネット版 2015年8月