『宋:現代的拂暁時辰』
呉鈎 著
『宋:近代文明の夜明け(仮訳)』
作者は「近代文明の入り口に立つ王朝」という視点から宋代について述べている。さまざまな歴史資料と当時の絵画を通じて、生活、社会、経済、法律・政治という四つの分野から、今の私たちも「よく知っている」かのような宋代社会の「近代化」風景を紹介しているのだ。例えば、首都開封のホワイトカラーは家でご飯を作らずデリバリーを利用していた。開封を描いた『清明上河図』にはホテルのライトボックス広告が見られる。南宋の杭州には「キャットフード専門店」が登場していた。宋代の大都市には「証券取引所」があり世界初の紙幣もこの時代に出現した、などである。 (広西師範大学出版社 2015年9月 79.8元)
人民中国インターネット版 2015年12月