『周恩来たちの日本留学: 百年後の考察』
王敏 編著
日中の交流は遣隋使、遣唐使以来、留学の歴史とも言える。中国人の日本留学史は19世紀末、清朝からの留学生にさかのぼることができる。本書は19世紀末、明治期に形成されつつあった留学文化の輪郭と留学経験者の思想遍歴、日本観の生成過程の一端を整理し、記録する。法政大学「清国留学生法政速成科」の事例を重点に、同大学国際日本学研究所教授の著者が「日本意識」に焦点を当てて考察している。 (三和書籍 2015年9月 4800円+税)
人民中国インターネット版 2015年12月