『蒋公のメンツ』
1943年、当時の国立中央大学(後の南京大学)の学長、蒋介石はお正月料理を振る舞うべく同校中文学科の有名な教授3人に招待状を出した。しかし、教授たちは悩んだ。「蒋のメンツを立てるべきだろうか」。1人は「蒋の独裁は憎むべきだが、蔵書を守るために蒋の支援を得たい」と考えており、もう1人は政治を気にせずただ料理を食べに行ってはみたいが、蒋を批判したことがあるためちゅうちょしていた。さらに1人は政府を支持し、宴会にも参加したいものの、プライドを捨て切れなかった。3人は午後いっぱいを費やして討論したが、結局、結論を出せなかった。その後、20年余りが過ぎ、文化大革命の時期に3人の教授はこの件で取り調べを受けた。蒋からの招待状を受け取ったかどうかについて、3人の記憶はそれぞれ異なるものとなっていた…。
脚本は、初演の2012年当時南京大学文学院3年生だった温方伊さんが、学校に伝わるエピソードを基に創作した。強権政治を前にした知識人たちの複雑な思いが見事に描かれており、高い評価を得ている。
時間:4月6日~10日(19:30~21:30)
会場:北京喜劇院(北京市東城区朝陽門北大街11号)
料金:80/120/160/220/280/380元
人民中国インターネット版 2016年4月