2005年8月号に届いた読者の声
 

中国の工芸品は私の宝宮崎市 松久寅雄

 「民間の文化遺産」をすみずみまで読ませていただきました。中国を訪ねるたびに、必ず一点は工芸品を購入して帰国します。それらは私の宝物であり、私の家を訪れる人たちに自慢気に見せています。

 技術者を大切に育てている中国当局の方々に深く感謝しております。そして、次回はぜひ雲南剣川県を訪ねて、木彫工芸を求めたいと思っています。

中国社会の変貌、感心とともに不安   静岡県沼津市 高橋茂夫

 訪中するたびに、中国社会の変貌に感心するやら不安を抱いておりますが、特に中国の若い人と話をすると、革命第一世代の毛沢東主席や多くの革命家に無関心なことが、とても気になります。

 今、日中関係がギクシャクしている第一の原因は、日本社会の中で現在の日本政府を批判する勢力が減少したからだと考えております。

対立のない平和な時代の到来を   和歌山県伊都郡 中村友美

 特集を読み、私たち若い世代が知らない日中関係、人々の生き方などをまざまざと感じ、何かに突き動かされているような感覚に陥りました。

 現在、日中関係にはさまざまな問題がありますが、それとは関係なく、人と人とのつながりの中でいつまでも色褪せることなく続いている「友情」がとても大切なものに思いました。対立のない平和な時代が訪れますように!

中国の方々の温かい心に報いたい   千葉県佐倉市 赤松敏枝

 「葫蘆島からの引き揚げ」で、中国の方々の温かい御心を知り、涙なしでは読めませんでした。さんざん他国の地を踏み荒らし侵略した日本を憎まず、百万人の日本人に住宅や食料を与えて帰国させて下さった温かい心に報いるには、両国が仲良くやってゆかねばなりません。しかし、今の日本政府は米国よりで、中国の皆様に感謝・反省せず、国民の一人として恥ずかしく思います。

于明新社長の判断はとても正確    兵庫県西宮市 中原正典

 「チャイナスコープ」で于明新社長は、「大切なのは歴史を正視することだ。歴史を鑑としてこそ、平和な未来が築けるのである」と強調しています。とても正確なご判断だと思います。

 一部の為政者には、東条英機をはじめとするA級戦犯が「国家のために身を捧げた者」として靖国に合祀されたのを弁護するためか、極東国際軍事裁判まで否定する風潮があることは、とても嘆かわしいことです。

香しい烏竜茶を堪能したい   長崎市 小島隆行

 毎号、「深遠な中国茶の世界」を楽しく読ませていただいております。

 8月号で、日本人が最も好きで一番有名な中国茶、烏竜茶の紹介を、歴史もふまえて詳しく説明されてあり、読みごたえがありました。産地と茶の銘柄も紹介してあり、ためになります。私も香しい烏竜茶を堪能したく思います。

Q&A

 Q:4月号のアンケートの抽選で、特賞の花鳥画「一身五徳」に当選しました。画題の「一身五徳」は、一体どういう意味ですか?
愛知県稲沢市 藤井 勝

 A:今年は酉年(とりどし)です。そこで、今年の読者プレゼントの特賞は、すべて鶏の花鳥画にしました。

 「一身五徳」とは、鶏の身の上には5つの徳(文・武・勇・仁・信)があるということです。

 動物学者の研究によると、中国では3000年余り前から鶏を飼いならしていました。「鶏」という文字は、甲骨文字の「系」からきており、当時、ひもでつないで飼いならしていたことを象徴しています。

 古代中国では、鶏を非常に重要視し、「五徳の家畜」と呼びました。『韓詩外伝』には「鶏には五徳あり。頭に冠を戴くは文なり、足に蹴爪をつけるは武なり、敵前にありてあえて闘うは勇なり、食を見て相呼ぶは仁なり、夜を守りて時を失わぬは信なり」と記載されています。この「五徳」は、鶏の姿と性格を生き生きと表しています。

 民間では鶏を吉祥物と見なし、魔をよけたり、毒虫を食べたりすることができ、人間の害を除くと言われています。しかし、このような「一身五徳」な鶏でも、人間の食卓の上からは逃れることができませんが・・・・・・。

 本誌2005年3月号の「中国の切手」、2004年10月号の「中国の縁起もの」でも「酉」を紹介していますので、ぜひご参考ください。 (担当者 張 哲)

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特別寄稿
政治評論家 本澤二郎
 


     

 
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