大宇宙を飛ぶ――それは中国人にとって、長い間の夢だった。『西遊記』の主人公、孫悟空は、ひと飛び十万八千里を駆け敦煌石窟の壁に描かれた飛天たちは、衣を翻しながら大空に浮かんだいま、それが、現実となった「神舟5号」は、中国初の宇宙飛行士を乗せて宇宙に飛び出し地球を十四周回って、無事、地上に帰ってきた。中国は、米国とロシアに次ぐ第三の有人宇宙飛行に成功したが、運搬ロケットから宇宙船まで、すべてが国産だった。アジアでは初めての快挙であり発展途上国でも、「やればできる」ことを世界に示したそして中国の宇宙開発の目的は、あくまで平和利用にあるだから有人宇宙飛行の成功は中国人にとってだけでなく、全人類にとっても意義ある一歩となるだろう。(文=侯若虹)
その1 国産の宇宙船に中国人の宇宙飛行士
その2 人類に幸せをもたらす宇宙開発
人民中国インターネット版
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