胡弓、横笛、揚琴、琵琶、三弦……中国の高級レストランでは、伝統楽器が現代的な音楽を奏でている。 日本では、北京から来た「女子十二楽坊」のアルバムが売れに売れ、ウイーンの国立歌劇場では中国民族音楽のコンサートが開かれた。だが、ついこの間まで、中国の民族音楽は衰退しきっていた。若者たちは民族音楽にそっぽを向き、お年寄りや一部の愛好家が細々と伝統芸を守ってきた。 それがいま、急に流行り始めたのである。民族音楽はどのようにして息を吹きかえしたのか。そしてその将来、民族音楽は生き続けられるのか。近代化、欧米化が進む中で伝統芸術をどう継承すべきか、世界の多くの国々が悩んでいる中で、これは中国で進められている一つの実験ともいえる。(于文=文 馮進=写真)
その1 経済と伝統に 揺れる民族音楽
その2 二胡製作の名人 李俊傑さん
人民中国インターネット版
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