30年前の中国は、完全な計画経済だった。農村は人民公社、都市の工場や商店は国営。西側への門戸は閉じられていた。
だから1978年12月に開かれた中国共産党第11期3中全会で、鄧小平氏が提起した「改革・開放」政策は、驚天動地の路線の転換だった。
それから30年、市場原理が導入され、対外的に門戸が開かれた。都市も農村も工場も大学も、すべてが別の国のように生まれ変わった。そして人々の考え方も変わった。
激動の30年を、人々はどう生きてきたか。そしてこれから、どう生きようとしているのか。それぞれの分野の6人の物語と追憶を通じて、中国の未来がますますはっきりと見えてくる。(丘桓興 侯若虹 王浩 沈暁寧 高原 横堀克己=文)
その1 鼎を鋳た農民 王三妮さん 生産請負制から工場経営へ
その2 転職した労働者 殷さん一家 企業改革の産みの苦しみ
その3 民営企業家 胡亮さん 激しい市場競争が「先生」
その4 「海亀」の起業家 方沛宇さん 「歴史の車輪は逆転しない」
その5 証券マン 高明さん 「巨木も若芽から生じる」
その6 農村から出た学者 陳平原さん 大学入試復活が運命を変えた
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