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広げよう、若者同士の交流

 

ゲストはこう考える

 

劉徳有さん

 

中日の青少年は、両国の民間交流の基礎であり、青年交流は戦略的な意義がある。現在、中日友好事業は、新旧交替の肝心な時期にあり、両国の政府はより大きな力で中日友好事業の後継ぎ人を育てるべきだ。

 

中日友好は、両国の発展と利益に合致しており、アジアや世界の平和と安定、発展、繁栄に重要な意義がある。両国の青年は、大局を見極めて、友好を維持するよう自覚してほしい。

 

中日の文化には共通点と相違点があり、相違点を素直に認めるべきである。相違点があるからこそ、交流する必要がある。交流を通じてこそ相互理解は達成でき、さらに友好を促進できる。今の若者たちは過去の戦争を経験していないし、中日関係発展の紆余曲折を知らない。だから両国の若者たちは過去の歴史を積極的に勉強し、正しい歴史観を持つことが大切だ。そうしてこそ、本当の友好、相互理解、相互信頼がうまれる。

 

万学軍さん

 

青年交流は中日関係の各発展段階で独特な役割を果たし、両国関係の友好促進の潤滑油でもある。青少年時代に結ばれた友情は、一生忘れられないものである。両国の友好事業に従事している人々の多くは、青少年時代に相手国の友人と固い友情を結んだ。両国の青年は相互交流と相互学習を通じて、互いに理解しあい、学びあい、本当の信頼を築き上げることができる。

 

2008年は、両国政府が定めた「中日青少年友好交流年」である。さまざま青少年交流を通じて、両国の青少年はもっと理性的、客観的、全面的に中日関係を見直し、相手の国と国民を理解し、両国の人的交流をさらに強め、中日の「戦略的互恵関係」を推進するために寄与すべきだ。

 

石川好さん

 

未来を創るのは若者。大人が生きている意味は、次の世代がよりよく生きられるインフラを作っているにすぎない。日中両国が作った交流インフラの中で、一人でも多くの若者が、一人でも多くの日中両国の人々と親しくなる。それが日中の国際交流なのだ。

 

日中高校生交流のプロジェクトは非常に大事である。日本の高校生にとって、初めての外国が中国だと、一生深い印象が残る。非常にピュアな感じで、白い紙に絵を書くというようなものである。何の先入観がないまま、相手の国を訪問したほうがいい。相互理解の中で、相手との違いも認識しないと、誤解を招きかねない。交流と話し合いの中で、誤解をなくすことができる。

 

また口論や誤解があっても、交流をつづけるべきである。両国の関係の安定はアジアの安定にとって大切である。この安定を作るのは高校生交流であり、特に若者は友好を強化しなければならない。信頼と友情を強めて行きたい。

 

中野良子さん

 

中国は大家族のような存在。日中両国にとって、親しみやすい心の道のようなものがある方が、お互いにきっかけがつかみやすい。誤解があるときは、まず中国と日本の違いを見つめる。

 

まずは生存環境の違い。中国は大陸、日本は島国である。相手との違い、社会環境の違いを認識すべきだ。また宇宙から見るなど、さまざまな角度から考え、中国と日本の関係を多角的に見つめなければならない。これは誤解をなくす方法の一つだ。

 

日中の未来を切り開くために、まず高校生の時代から多角的な視点を育てる必要がある。これは大人になれば、会社に入っても役に立つ。世界中に中国の人がいる。日本の若い人は中国人を知る必要がある。中国と日本は過去のつらい歴史があるが、二度と同じようなことが起こらないよう、考える必要がある。それは学び合うことであり、理解できないことははっきり言ったほうがいい。「真優美」の未来を創造する精神で、美しい未来を作ろう。

 

ネット座談会のゲストたち
劉徳有さん(CRI北京スタジオ)

万学軍さん(CRI北京スタジオ)

  中国対外文化交流協会常務副会長。1931年生まれ。かつて毛沢東主席や周恩来総理ら中国要人の日本語通訳を担当。64年から15年間、中国の駐日記者として日本に滞在。86年、文化部(省)副部長(次官)に。天皇皇后両陛下訪中の際、北京故宮博物院の案内役を務める。2003年、遠山敦子文部科学大臣より国際交流活動の功労者として表彰される。著書は『日本探索十五年』『日本語と中国語』『時は流れて』など多数。  中国共産主義青年団中央委員会国際連絡局副局長、中華全国青年連合会副秘書長。1969年生まれ。96年から97年まで創価大学国際関係学部で研修。99年から、中日両国の青少年植林活動を積極的に推進。2007年は、84年の「3000人の日本青年訪中団」を受け継ぐ「中日青年世代友好訪中団」の活動に携った。
石川好さん(NHK東京スタジオ

中野良子さん(NHK東京スタジオ

作家。新日中友好21世紀委員会委員。2007年の「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会企画委員。1947年生まれ。米国での生活体験に基づき、日米関係、日系移民史を軸に多彩な執筆活動を展開。10年ほど前からは中国の若い世代の考え方に関心を寄せ、たびたび訪中。著書に『ストロベリー・ロード』(大宅壮一ノンフィクション賞)『日本はアジアの後衛たれ』『60年代って何?』など。

 女優。1950年生まれ。映画『君よ 憤怒の河を渉れ』(中国語名は『追捕』)(78年)でヒロイン「真由美」役を演じ、多くの中国人ファンの心をつかむ。84年、中曽根首相訪中のテレビ衛星中継でキャスターを務め、3000人の日本青年訪中団にも参加。その後、中国で中野良子小学校を建設。中日共同製作の映画『鶴よ!翔べ』に出演。著書に『星の詩―国際交流への芽生え』。


 

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