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広げよう、若者同士の交流

 

崔天凱日本駐在中国大使からのメッセージ

 

情報化時代に突入した今日の世界ですが、インターネットはより新しく、よりスピーディーなコミュニケーション・ツールを提供したと同時に、心を通わせ、感情を増進するメディアとなるべきです

 

良好な国民感情は、中日関係が長期的で健全かつ安定した発展を保持する基礎だと思います。2007年は中日国交正常化35周年に当たり、両国政府は、「文化スポーツ交流年」を行い、高校生の相互訪問活動を展開しました。これにより、両国民の相互理解と友情が増進されました。現在の状況から鑑み、中日間の信頼関係をさらに増進するには、この面での往来をさらに強めなくてはなりません。とくに青少年同士の交流を切実に強化しなくてはなりません。青少年は両国の未来であり、その青少年の交流が中日関係の未来を決めるのです。

 

2008年は、『中日平和友好条約』締結30周年に当たり、中日関係は重要な発展のチャンスを迎えています。2007年11月、温家宝総理と福田康夫首相がシンガポールで会談した時に、2008年を「中日青少年友好交流年」とすることで意見が一致しました。私は、両国の青少年がこの交流年のさまざまな活動に積極的に参加し、胸襟を開いて真摯に交流を行い、自分の目で相手の国を見つめ、自分の心で体験し、友情を結び合い、中日友好が永遠に続き、世々代々に伝わっていくことを心から期待しています。

 

宮本雄二中国駐在日本大使からのメッセージ

 

日中両国は隣国同士の、それも大きな国同士の関係にあります。そして、この日中両国関係はアジアだけではなく、広く世界の将来に大きな影響も及ぼします。日中の首脳交流の結果、両国政府は、新しい時代の、新しい日中関係を作り上げることで合意しました。それが、「戦略的互恵関係」と呼ばれるものです。そして、そのような日中関係を支える最も重要な柱の一つが、国民同士の相互理解であり、相互信頼なのです。

 

日本政府は、2007年に1900人の中国の高校生の短期招聘を実施しました。日本を訪れた中国の高校生からは「日本は軍国主義の恐いところと思っていたが、実際の日本は全く違った」「環境保護の政策や市民意識がとても進んでいる」「日本人はみな親切で、ホームステイは一生の思い出となった」などの声を聞きます。

 

また、3週間から一年に及ぶ中長期招聘事業も行っております。2007年4月に温家宝総理が訪日された際、今後5年間に毎年1000人の日本の青年を招聘することを表明し、実施に移されています。中国を訪れた日本の高校生も、同じような感想を述べております。

 

このように青少年交流は、相手国の等身大の姿を知るのにもっともよい事業であり、更なる拡充を検討しています。これら招聘事業で日本を体験した中国の若者たちが、将来の日中関係を担う人材となることを希望しています。

 

2007年の「日中文化スポーツ交流年」の重点も、若者の交流にありました。多彩な行事を通じ、中国の若者の間で、日本のアニメ、漫画、Jポップ、ドラマが中国の若者の間でいかに人気が高いかを実感しました。日本語の学習意欲が高く、また中国の伝統文化、現代文化への関心も根強いものがあります。

 

『日中平和友好条約』30周年、「日中青少年友好交流年」、そして北京オリンピック。これらを通じて日中の若者が触れあい、相互理解を深め、輝かしい日中関係の未来を創造していくことを願っています。

 

人民中国インターネット版

 

 

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