王朝陽=文 孫立成 単濤 沈暁寧=写真
本HP既報「Panda杯全日本青年作文コンクール受賞者10人が訪中」の通り、北京で人民大学の学生たちとの交流を行ったPanda杯全日本青年作文コンクール受賞者10人は、12月22日から南京に赴いた。南京では、教員育成で知られる南京暁荘学院の学生と共に中国伝統の切り紙や中国武術を体験し、学生の演奏する民間音楽を楽しんだ。さらに、訪中団は中山陵を参観したほか、12月23日には侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館を見学した。彼らは、今年南京大虐殺犠牲者国家追悼日(12月13日)が行われた後、初めて同記念館を訪れた日本の団体となった。
見学した際、メンバーの表情は固かった。記念館は撮影禁止のため、見学している間に倉沢正樹さんは何度も紙とペンを取り出し、展示の内容と自分の感想をメモした。記念館から出た後、彼は「1時間半では見学時間が短かく、細かく見たいところがまだたくさんあります」と話していた。
見学の感想について、宇佐美希さんは「実際に記念館を見学した後、一番感じたものは、目の前に展示されている歴史資料は、広島平和記念館のように客観的なもので、日本のメディアの報道と違って、反日感情をあおるあやふやな証拠ではありませんでした」と語った。中日両国で意見の食い違いが多い被害者の数に話が及ぶと、「数字に対する論争は無意味です。被害者の数が5万人であろうと30万人であろうと、あんなに残虐な行為は既に犯罪です。ちゃんと謝らなきゃ」と迷わずにきっぱり話した。
両国の友好史を引き継ぐ
25日に再び北京に戻ったメンバーは、中国外文局で開催されたPanda杯全日本青年作文コンクールの表彰式に参加した。周明偉局長はこの式典に出席し、10人の優勝者に賞状を授与した。
あいさつの中で周局長は、一連の説得力あるデータを紹介しながら中日の交流史を振り返った。2500年を超える友好往来と半世紀続いた戦争……、両国の交流史においてどちらがより重要な位置を占めているのかは言わずもがなだ。和すれば共に利し、戦えば共に傷つくことを歴史は証明している。
周局長はまた、中国の今後の発展と改革の方向についても言及し、「小康社会」を全面的に実現し、改革を引き続き全面的に深めるという目標は、中日の協力交流により多くのチャンスをもたらすはずだと述べた。
最後に「2500年余り続く両国の友好を引き継ぐよう、在席の青年の皆さんが、中日の交流協力に一層取り組んでいただきたい」と結び、青年たちのこれからの活躍に期待を示した。
人民中国インターネット版 2014年12月30日
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