什刹海体校の未来
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体校は日本とほぼ毎年スポーツ交流を進めている。写真は1990年代に明徳義塾高校を訪問、交流した場面
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オリンピックを迎えると同時に、什刹海体校は、さらに遥か未来のことにも目を向けている。たとえば、分校の開設やテニスと空手のコースを増やす準備である。そして、人気の高い卓球とバドミントンのトレーニングクラスを専門学校に昇格、社会に開放し、トレーニング人数を増やし、より多くのプロフェッショナルな人材を発掘、養成することを目指している。
このほか、什刹海体校では国際交流活動も活発に行われており、日本とも密接的な交流を長年続けてきた。ここを卒業した生徒には、現在日本で卓球のコーチをしている人もいる。日本青少年卓球大会のチャンピオンの中には、かつて什刹海体校でトレーニングを受けたことのある人も少なくない。毎年のように百人以上のスポーツ愛好者が日本からやって来て、武術、バレーボール、卓球、バドミントンなどの交流も行っている。劉燕彬副校長は「より多くの種目、より高いレベルにおいて日本と協力できることを、心から望んでおります」と語った。
資料
北京市什刹海体育運動学校は、1958年に創立された国家クラスの重点スポーツ中等専門学校であり、全国トップレベルのスポーツ選手予備軍の人材養成基地でもある。これまでに3000人以上に及ぶ優秀なスポーツ選手を輩出してきた。
現在、この学校には卓球、バドミントン、バレーボール、テコンドー、ボクシング、武術、散打(「散手」ともいい、中国武術を基礎とした格闘技)、体操、そして重量挙げという9つの種目のトレーニングコースがあり、70数人のプロのコーチと800人以上の生徒が在籍している。
北京市什刹海体育運動学校は、全国で生徒を募集している。健康で、スポーツ好きで、学業成績の良好な小中学生なら、誰でも申し込むことが可能。試験に合格すれば、入学が許可される。
校内には一流の設備を誇るトレーニングコートと学生向けマンションが建てられ、トレーニングにやってくる国内外の生徒に、素晴らしいトレーニング及び生活環境を提供している。
人民中国インターネット版
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