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五輪青島会場の準備整う

 

秩序あるレースの組織運営 

 ヨットセンターへの出入りは、厳しいセキュリティチェックをパスしなければならない。センター内では、完全武装の特別警察、消防隊員が、装甲車と消防車の傍らに水も漏らさぬ体勢で待機する。会場内はエリアごとに色分けして管理され、ボランティアがしっかりと持ち場を守る。電気自動車が各サービスエリアを往復し、道路脇にはレンタル自転車が整然と並ぶ。すべてが整然と秩序立っている。

レース用船舶停泊区



 今大会のレース運営、都市運営、安全防衛の三大保障は、厳密に五輪モデルおよび五輪レベルにのっとって進められた。都市運営に関しては、青島の各方面が全力で協力し、海域の清潔維持、浅海の汚染防止、気象水文モニター、食品の安全、レセプション、都市応急およびレース保障システムで隙のないコンビネーションを実現、ヨットレースに強力な外郭保障を提供した。

 警備方面において、五輪レベルにのっとって試合会場、水中、海域の安全保障システムを厳重に構築、さらに都市応急処置センターを設置、指揮系統を調整し、レース期間中には障害となるような重大事故の発生もなかった。

 特筆すべきは、国際ヨットレースにとって、気象予報こそ最大の難問の一つであることだろう。このレース期間中、現場の気象予報レベルは著しく向上し、気象データは十分ごとに更新され、レースにおける需要を満たした。

微笑みをたたえたボランティア 

各国のメディアのために働くボランティアの金小菲
 今年20歳の金小菲さんは、美しくしとやかな青島大学英語学科の学生だ。ボランティアの一人として、朝から晩までメディアセンターで各国の記者のために忙しく立ち働いた。今年の夏休みは旅行に行けなかったが、校内の千人近い志願者の中から選ばれたことに、彼女は誇りを感じている。「ヨットレースのボランティアとして、直接オリンピック精神を体感することができるチャンスは誰にでもあるわけではありませんから」

 青島ヨットレースの1700人あまりのボランティアは、35万人の志願者の中から選ばれ、トレーニングを受けた人々である。彼らのうち、1400人はレースの組織、報道広報、技術、文化イベント、観衆向けサービスおよび選手の担当など20あまりのポジションについて忙しく立ち働いた。さらに300人のボランティアは、たとえばタクシー運転手、交通整理人員など、会場周辺の45カ所のボランティアサービスステーションに配置され、レースが順調に行われるようにさまざまな方面における個性的なサービスを提供した。

 ボランティアたちの残したすばらしい印象を、イアン・ハリソン国際パラリンピックセーリング連盟役員は「ボランティアたちの優しい微笑みに、ぬくもりを感じました。困ったときには彼らがいつでも手を差し伸べてくれて、まるで我が家に帰ったようでした」と語った。

デビッド・ケレットの評価

 国際セーリング連盟副主席であり、2008年北京五輪ヨットレースのテクニカル代表デビッド・ケレット氏は本レースの運営と手配を高く評価して言った。「青島は中国のヨットセンターとなり、将来は世界的なセーリングスポーツの中心地となるでしょう」「レース全体の手配と運営には非常に秩序があり、海外からのスタッフと中国のスタッフとの協力も非常にうまくいきました。2007年青島国際ヨットレースは満足のいくテスト結果となりました」「今回のヨットレースでは、初めて勝者帰航線を使い、入賞した選手のヨットを表彰の背景としたことで、ヨットと一般の人々の距離を縮め、人々にヨットをより深く印象づけました。これはヨットの普及率を高め、セーリングスポーツの発展の推進に意義のあることです。青島では現在千艘あまりのヨットが若者たちのトレーニングやレースに使われています。青島のノウハウをアジア全体に広めることは、アジアにおけるセーリングスポーツの発展と流行を推進することになるでしょう」(魯忠民=文・写真)

 



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