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現在位置: 2010年 上海万博ニュース

大阪館の水処理の知恵を直撃!

文・写真=繆暁陽

大阪館の入り口
 
大阪館の永井隆裕館長

水源から蛇口までのおいしい水道水を作る技術、自転車のエネルギーで汚水をきれいな水に変えるハイテク、手を触れれば風車が回る熱伝導システム…上海万博で、さまざまな先端環境技術を披露している大阪館には「環境先進都市・水都大阪の挑戦」というテーマが貫かれている。近ごろ、本誌記者は大阪館を訪れ、水都大阪の「水の知恵」を体感した。

大阪館の永井隆裕館長によると、今年は上海と大阪府の友好都市結成30周年、大阪市と友好都市締結36周年である。「大阪府、大阪市は一緒に参加している。なぜ上海万博の『ベストシティ実践区』に参加したのかというと、それはやはり史上最大規模である上海万博は中国の皆さん、世界の方々に、大阪の良さをもっと知っていただけるチャンスであると思ったからだ。それで上海万博に出展・参加した」と永井隆裕館長は述べた。

大阪館のファサード

大阪館のシンボルマーク

大阪館は黄浦江の西岸北側に広がる「ベストシティ実践区」に建つ他都市との共同展示館の中にある。大阪館の入り口正面では、来場者をカラフルな看板が迎えてくれる。これは「NEW WORLD」と題された大阪館のファサードで、大阪を代表する伝統の歳時記や水辺の風景と、若者に人気の現代のジャパニーズカルチャーが細部に至るまで描かれ、何度見ても楽しめる作品である。

ファサードの上に大阪館のシンボルマークがある。このシンボルマークは、漢字文化圏である中国・上海での大阪館出展を意識し、大阪の「大」の字を、「水の波」のイメージと組み合わせ、水を表す青色で表現し、船が通過した後の波形をモチーフに、大阪が力強く前進する様子を表している。

大阪館は、大きく分けて「桜のトンネルと水都大阪のにぎやかさ」の体験、「花と緑、光と水」のショー、「環境先進技術・関西の魅力」の展開という3つのエリアで構成されている。

パビリオンに入ると、まず第1エリアの「桜のトンネル」を通り抜ける。この「トンネル」は、実は日本で一番大規模な下水道である「なにわ大放水路」と同じ直径6.5メートルの大きさになっている。「トンネル」の壁面は映像と照明によって、大阪造幣局の「桜の通り抜け」を再現している。桜の通り抜けの先では、水都大阪と上海・中国とのつながり、都市環境改善の取組みをパネルで紹介している。

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