JICAから甘粛省土石流災害被災地に対する援助機材を無償提供
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甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県に発生した大規模な土石流災害により、舟曲県および近隣の郷、鎮の医療施設が倒壊し、ワクチンを保存する冷凍庫、冷蔵庫、ワクチン運送車およびほかの医療設備も大きな被害を受けた。このため当地での免疫治療が正常に行われなくなった。JICAは甘粛省・疾病予防コントロールセンター(甘粛省CDC)の申請を受け、被災地に援助を提供することになった。
8月31日午後、甘粛省土石流災害被災地に対する感染症対策支援機材引渡し式が北京にある中国疾病予防コントロールセンター(CDC)で行われた。疾病予防コントロールセンター(CDC)免疫計画センターの主任・梁暁峰氏およびJICA中国事務所所長・山浦信幸氏が出席、あいさつした。
今回の援助は被災地での伝染病による二次災害の予防を目的とし、目下実施中のJICA技術協力プロジェクトである「ワクチン予防可能感染症のサーベイランス及びコントロールプロジェクト」を通して行われることになる。無償援助物資は総額約15万元に及ぶ。その中には、コールドチェーンに関する機材(冷蔵庫25台、冷蔵パック200個)のほか、地域住民向けの宣伝病予防に関する研修経費も含まれている。
現在、同プロジェクトはすでに甘粛省を含む中西部の5つ省・自治区における子供たちの予防接種サービスの改善を進めており、中日協力交流の一環として、大きな役割を果たしている。(文・写真=劉玉晨)
人民中国インターネット版 2010年9月1日