「立体バス」と万博英国館、「タイム」誌年間最優秀発明品に
「タイム」誌2010年度最優秀発明品50種が12日、発表された。技術、交通、医療・健康、バイオエンジニアリング、グリーンエネルギー、アパレル、ロボット・ソフトウェア、軍事の8分野において、アップル社のi-Pad、上海世界博覧会(上海万博)の英国館、中国の「立体バス」などが入選した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
▽都市の交通渋滞を緩和する「立体バス」
自動車販売台数の急増に伴い、中国国内の多くの都市で交通渋滞が深刻化している。問題解決に乗り出した深セン華世未来泊車設備有限公司は、巨大な立体バスを開発した。この新型交通機関の建造コストは地下鉄より低く、動力の一部に太陽エネルギーを採用している。幅は2車線分、乗客収容数は1200人、車体底部の高さは約2.13メートル。車道をまたぐ形で走行し、その下は一般車が走ることができる。同社は、北京での走行テストが政府に認可されるのを待っている。年内に許可が出れば、テスト運行は来年末にスタートの予定。
▽来場者の注目を集めた上海万博英国館「種の聖殿」
英国館は、上海万博の各パビリオンの中でも、そのユニークな外観で最も人気の高いパビリオンのひとつとなった。パビリオンの外側の「種の聖殿」は、6万個の種子が入った透明アクリル棒が設置された。館内に暗蔵された26万粒の種子はすべて、英王立植物園と昆明植物研究所の共同プロジェクト「千年種子バンク」のもの。昼間には、透明アクリル棒が光ファイバーのように光線を伝導し、内部照明を提供し、モダンでワクワクする空間を生み出した。夜には、透明アクリル棒が内蔵する光源が建物全体を明るく照らし、まばゆい美しさを輝かせた。
生物のもっとも根源的な存在である種子をテーマとした「種の聖殿」は、万博のテーマ「より良い都市、より良い生活」に極めてマッチしたもので、人類の「電子」という夢の種を土の中に植えることに成功した。
「人民網日本語版」 2010年11月15日