中国人民政治協商会議の由来

中国人民政治協商会議の主な機能は政治的協商と民主的監督であり、政治協商会議に参加した各党派、団体、各民族の各界の人たちを組織して政治への参与と政治への討議を行うことである。

政治的協商は、国と地方の大きな政策と方針および政治、経済、文化、社会生活の中の重要な問題に対して政策決定を行う前に協議し、政策決定の執行過程の重要な問題について協議する。中国人民政治協商会議全国委員会と地方委員会は中国共産党、人民代表大会常務委員会、人民政府、民主諸党派、人民団体の提案に基づいて、各党派、団体の責任者と各民族の各界の人びとの代表が参加する会議を開いて、協議し、上記の部門が関連する重要な問題を協商のために提出することを提案できる。

民主的監督は、国の憲法、法律、法規の実施状況に対し、中国共産党中央と政府指導機関の制定した重要な方針、政策の貫徹実行状況に対し、政府機関とその公務員が職責を履行し、規律を順守し、法律を守り、清廉な政治的気風などの状況に対して、提案と批判を通じて監督する。

政治への参与と政治への討議は政治的協商と民主的監督の開拓と発展をめざすものであり、その内容と形態は政治的協商と民主的監督と同じであること以外に、また人民大衆が関心を持つ、党と政府部門が重視する、政治協商会議に条件があってできる課題を選んで、調査、研究を組織し、党と政府の指導機関に建設的な意見を積極的かつ自発的に提出することも含んでいる。いろいろな方式を通じて、言論発表の道を広く切り開き、人材発掘の道を広く切り開き、委員の技能と役割を十分に発揮し、改革・開放と社会主義現代化建設のために献策する。

中国人民政治協商会議は新中国成立の直前に、中国共産党と各民主諸党派、無所属の民主人士、各人民団体、各界の人たちが共につくり上げたものである。中国人民政治協商会議は「新しい政治協商会議」とも呼ばれ、1946年に重慶で開かれた「古い政治協商会議」と区別することになった。1948年に中国共産党は人民民主統一戦線を拡大し、強化するため、新しい政治協商会議の開催を呼びかけた。1949年6月に新しい政治協商会議の準備会議が北平(今の北京)で開かれた。そのあと、周恩来は、多くの団体が人民という2字を付け加えているのに、政治協商会議はなぜそれを取り入れないのかと述べ、この意見は受け入れられた。1949年9月17日に開かれた準備会議第2回会議は「新しい政治協商会議」を「中国人民政治協商会議」に改名することを決定した。

 

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