第11期中国人民政治協商会議(全国政協)第5回会議が本日午後3時、北京の人民大会堂で開幕する。3月13日の閉幕式までの10日間、2000人以上の委員が英知を寄せ合い、実務的な策を提出し、国の発展に向けて助力する。人民日報が伝えた。
▽2つの活動報告で成果を知る
3日午後の開幕式では、全国政協の賈慶林主席が2011年度常務委員会活動報告を行い、さらに林文イ副主席が提案活動状況についての報告を行う。この2つの報告から、政協事業の新たな発展と、全国政協委員による新たな成果を知ることができる。
全国政協委員たちは会期中、全国人民代表大会(全人代)会議にも列席し、「政府活動報告」、「刑事訴訟法修正案草案」、「第12期全人代代表名簿及び選出問題の決定草案」、「香港・マカオ特別行政区の第12期全人代代表選出法草案」などを聴取する。
その後のグループ討議で委員たちは各自の意見を表明し、最終的に政治決議を採択する。
グループ討議は政協会議の重要な一部だ。今会議では、委員らが5日間にわたり国事と政協業務について討議する。この間、党および国家指導者もそれぞれグループ討議に参加し、委員たちと国について議論し合い、委員の意見・建議を聴取する。
3月7日には合同グループ討議が行われ、各部・委員会の責任者が出席して意見・建議を聴取する。責任者は委員たちと直接交流し、例年大いに盛り上がりを見せる。
▽3回の大会発言に期待が集まる
大会発言は毎年期待されるポイントだ。政協委員はそれぞれ独自の調査研究結果を持参して人民大会堂で演説を行う。時には悪弊を糾弾する厳しい発言や意義深い提案もなされ、すばらしい演説内容に拍手が鳴り止まないこともある。
今年の会議では、計3回(9日午前、10日午後、11日午前)の大会発言が予定されており、議題はそれぞれ「経済問題」、「文化問題」、「社会建設・党派および政協業務」となっている。
▽6回の記者会見に注目
会期中には6回の記者会見と若干の合同取材が行われる。うち、人民大会堂では2回の記者会見が行われ、1回目のテーマは「実体経済」、「金融問題」、「三農(農村、農業、農民)問題」、2回目のテーマは「文化体制改革の深化」、「文化大発展大繁栄の促進」。数人の政協委員が出席し、大手メディア記者からの質問を受ける。「両会(人民代表大会と政治協商会議)」のプレスセンターとなる北京梅地亜中心(メディアセンター)では4回の記者会見が行われる。テーマはそれぞれ、「保障房(低・中所得者向け住宅)の建設と管理」、「公平な教育」、「医療衛生体制改革の深化」、「新エネルギーとクリーンエネルギーの発展」。
会期中、委員らは続々と提案を提出する。提案が効果を発揮するかどうかはその処理にかかっている。今年の会期中、8日と10日に寄せられた提案の処理・協議会が行われる。テーマは「実体経済」と「新生代農民工(新世代出稼ぎ農民)問題」。提案者はこの機会に関連の部・委員会と直接話し合い、問題解決の道を提起する。
「人民網日本語版」 2012年3月3日
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