全国政協委員で解放軍軍事科学院戦争理論・戦略研究部副部長の毛新宇少将は毛沢東の唯一の嫡孫という特殊な身分から、全国両会(全国人民代表大会と全国政協会議)で毎年注目の的となっている。毛新宇少将の両会出席は今年で5年目。毛新宇少将のこれまでの提案は祖父の毛沢東と関係するものばかりだったが、今年は多少異なり、腐敗対策とクリーンな政治の推進に注目している。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
毛新宇少将は例年、多くの提案をしているが、その多くは祖父の毛沢東と関係するものだ。初参加の2008年の全国政協会議では4件を提案。うち3件は毛沢東と関係するもので、毛沢東思想を経済発展、教育の発展、工業配置など各方面に運用することを提案した。09年には「わが国の教育体制に毛沢東同志の教育思想を導入し、貫徹すべきだ」と提案。10年には「情報化戦争の条件下、毛沢東軍事思想の学習と研究を強化する」ことを提案。昨年の両会では「祖父が淮河の治水を打ち出して60年になる」ことを理由に、淮河の治水に関心を寄せた。
昨年の政協会議の閉幕前に、毛新宇少将は民生にもっと注目する考えを記者に伝えた。毛新宇少将の側に仕える人物は記者に、毛新宇少将が今年3件の提案を用意しており、うち1件が腐敗対策とクリーンな政治の推進に関するものであることを明かし、「今年社会的反響が大きかったのもこの分野だ」と指摘した。
「人民網日本語版」 2012年3月4日
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