発改委張平主任:成長率の適度な低下は成長モデル転換に有利

 

第11期全国人民代表大会第5回会議の記者会見が3月5日午後3時、メディアセンターで行われ、国家発展改革委員会の張平主任が「経済情勢とマクロ調整」について国内外の記者の質問に答えた。

国家発展改革委員会の張平主任

CCTVの美人記者

CCTV:昨年の中国のGDP成長率は9.2%、今年の成長目標は7.5%に設定された。この数字は過去を大幅に下回るが、何に基づいて出されたのか。

張平氏:昨年の成長率9.2%を全面的かつ正確に認識する必要があると思う。昨年設定された成長目標は8%だったが、中国は9.2%を実現した。つまり、目標を1.2ポイント上回ったことになる。しかし、前年度と比べると、10.4%から1.2ポイント低下した。この問題をどのように見るか。それは、次のいくつかの面から見るべきだと思う。

1つ目は、9.2%という成長率はまだ比較的速い速度である、または比較的速い範囲内にあるといえる。昨年の世界経済の成長率はわずか3%だったが、中国は9.2%を実現した。それもこのような厳しく複雑な情勢下でだ。

2つ目は、これも中国が行う積極的な調整の一つで、このような成長速度は中国のマクロ調整の予期する方向に発展しているというべきかもしれない。「十二・五(第12次5カ年計画)」でも、期間中の成長目標を7%に設定している。昨年は最初の年だったため、目標を8%に設定した。これも間の一つのつながり、または過程といえる。成長率を適度に下げ、低く設定するのは、科学的発展観をテーマとし、成長モデルの転換加速をメインに進めるやり方を徹底的に貫くためである。つまり、成長率をやや低くすれば需給の矛盾、資源と環境の制約、物価上昇の圧力を和らげ、もっと多くの注意力を経済成長モデルの転換、構造調整、成長の質と効率の向上に注ぐことができる。そのため、活動の重点を経済成長モデルの転換に置きたいと考えている。

3つ目は、成長率の適度な低下は需給の矛盾を緩和できるが、速すぎる成長は経済を圧迫し、成長の持続可能性が非常に大きな試練に直面することになる。そのほか、資源・環境、物価への圧力も高まる。そのため、中国は成長率を適度に低くし、これらの矛盾を解決し、成長の質と効果を高める必要がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月5日

 

 

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