中国気象局の公式サイトによると、全国政治協商会議委員、中国気象局局長の鄭国光氏はこのほど、「中国の気象部門が釣魚島の天気を予測することは技術的に何の問題もない。気象サービスの面から言っても、中国の気象部門は釣魚島とその周辺海域の天気予報を伝える必要がある」との見解を示した。国家海洋局は先ごろ、釣魚島とその一部の付属島嶼の標準名称を発表。これを受け、全国政協委員の左宗申氏は、中央テレビのニュース番組『新聞聯播』の天気予報に釣魚島を追加することを提案した。
左宗申氏は取材に対し、「釣魚諸島は古来からの中国の領土であり、台湾と同じく中国の不可分の領土の一部である」とし、『新聞聯播』の天気予報に釣魚島を追加し、中国が釣魚島の絶対的な主権を保有していることを全世界の人々にわからせるべきだと主張した。
これについて、「両会」に出席中の全国政協委員、中国気象局局長の鄭国光氏はメディアの取材に対し、技術的に中国の気象部門が釣魚島の天気を予測することは可能だと語った。
鄭国光氏は、気象サービスの面から言っても、中国の気象部門は釣魚島とその周辺海域の天気予報を伝える必要があるとの見解を示した。釣魚島とその周辺海域は中国国家気象センター(世界気象機関の地域専門的な気象センターの一つ)の予報担当区域であるだけでなく、多くの漁民が1年を通して作業を行い、輸送船が頻繁に往来する地域でもある。鄭国光氏は、中国の気象部門が釣魚島の天気を予測することは技術的に何の問題もないことをはっきり述べた。
気象観測データは天気予報の基になるが、中国の気象部門は釣魚島に測候所を設けていない。データの観測について、鄭国光氏は「釣魚島とその周辺には気象観測所と海洋観測ブイが設置され、そのデータは世界が共有している。上空では中国の多くの気象衛星『風雲』が観測を断続的に行っている。そのうえ、多くの輸送船は観測データを随時交換しており、釣魚島とその周辺海域の天気を予測することは可能だ」と語った。
中国の釣魚島とその周辺海域の天気は、中国の南沙諸島、西沙諸島と同じ方法で予測することができる。左宗申氏の提案に対し、鄭国光氏は気象部門が真剣に検討し、関係部門と話し合いを進める方針を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月7日
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