北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議で5日、習近平国家副主席が上海代表団の審議に参加した。韓正氏、朱玉辰氏、邵志清氏ら各代表が相次いで発言を行った。中国共産党の機関紙、人民日報が伝えた。
習副主席は代表らの提案を聞いた後、「今年は中国共産党第18回全国代表大会(以下「十八大」)が開催され、上海市委員会でも改選が行われる」とし、「今年度の各種活動を着実に実施し、中央政府が掲げる『穏中求進』(安定の中で進歩を追求する)路線を全面的に把握しながら、確固たる自信を持って困難に立ち向かい、前進していく必要がある」と指摘。
上海市については、「国の改革発展の安定を左右する重要な位置付けにある」とした上で、「今後も地道な取り組みを行い、安定した速い経済成長や物価水準の基本的安定、社会情勢の安定を保つ一方、経済発展パターンの転換では新たな進展を遂げ、改革開放の深化では新たな飛躍を図り、国民生活の改善では新たな成果を挙げることにより、すばらしい状態で『十八大』を迎えてほしい」と期待を寄せた。
市の発展のあり方については、改革・革新を加速させ、革新の原動力を形にする必要性を指摘。「重要な戦略的好機をつかんで生かし、経験をまとめ、それを次に生かすと同時に、チャレンジ精神を保ちつつ、社会主義市場経済改革の方向性を貫いて、科学的発展と経済発展パターンの転換に資する体制づくりを見据え、重要な分野や段階における改革の早期進展を図ることにより、発展の新たな強みの創出に努めるべきだ」との考えを示した。
「人民網日本語版」 2012年3月7日
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