「両会」 敏感な質問に幹部が率直に回答、執政水準向上

 

今年の「両会」では、各地方・機関の指導幹部が審議、討論において、また取材を受ける中で、敏感な質問に恐れず、社会からの関心に応えている様子が多く見受けられる。話題の敏感さ、回答者の地位の高さ、関与度の幅広さ、交流の誠実さのいずれから見ても従来はなかったことであり、高評価を得ている。人民日報が報じた。

例えば教育部の袁貴仁部長は、今年の大学院入試で英語の試験問題が漏えいした事件について質問され、「事件の調査は大きく進展した。同事件が教育系統のどのような人物と関わっていようが、当事者は法によって処罰される」と強調した。また、河北省委員会の張慶黎書記は三鹿粉ミルクのメラミン混入事件で、責任を追及された一部関係者がすでに「復帰」していることについて聞かれ、辛抱強く説明し、「間違いを犯した幹部は党紀、さらには国の法によって厳しい処罰を受ける。処罰期間が過ぎた後、適切な職務を割り振ることは関連規定に合致している」と強調した。

従来ならば、国民が関心を持ち、世論の注目を集める問題は政治的に「敏感な問題」であった。言及すれば「体面を損ない」、説明しようとすれば「一言では言い尽くしがたい」。このため、多くの指導幹部はこのような質問を恐れ、ましてや自発的に提起しようとはしなかった。質問には大急ぎで回答し、「しゃべりすぎて失敗」するのを恐れ、巧みな言葉で質問をかわすことも多かった。それに比べて今年の「両会」では、省部級の指導幹部が相次いで注目を集める問題に解答し、「質問には必ず回答する」という誠実さを体現、「事前にしっかりと準備する」という真剣な態度を見せた。また、質問に率直に答えるだけでなく、問題解決に向けて行動を起こしている。

注目問題に自発的に答えるという指導幹部の態度は政務公開の成果の表れであり、彼らの理性的で自信にあふれた心理状態を表し、科学的・効果的な執政方法を示している。 

 

「人民網日本語版」より 2012年3月10日

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