文=孫雅甜 写真=馮進
3月8日午後、全国政協は「文化体制改革を深化させ、文化の大発展・大繁栄を促進する」をテーマに記者会見を行った。全国政協常務委員で中国文学芸術界連合会副主席の馮驥才は、文化強国の内容やその基準について話が及んだとき、今後は非常にはっきりとした文化強国としての国家イメージ、鮮明で力のある、人々が自信をもつことのできる文化精神をもつべきであると語った。
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全国政協常務委員、中国民主促進会中央副主席、中国文学芸術界連合会副主席の馮驥才 |
馮驥才は文化強国になるための条件として、次の4点を強調した。まずはっきりとした国家の文化イメージが必要である。わが国の歴史文化からみると、これは非常にはっきりしているが、問題は今後文化強国をめざす文化イメージもはっきりしているものでなければならない。なぜなら、我々は文化大国であることは疑いはなく、我々がとても誇りとするものであるが、これは我々の歴史が造ってきたものである。文化強国となるのが我々の目標で、我々の未来で、我々が追い求めるものである。そのため、今後は非常にはっきりとした文化強国としての国家イメージ、鮮明で力のある、人々が自信をもつことができる文化精神が必要である。
2番目は、人の心に深く滲みこむ時代を反映する文芸作品の傑作が数多く創造されることだ。いかなる国家や民族も文化が盛んなときには、たくさんの作品によって支えられているものである。
3番目は、さらに本当の意味で国民経済の支柱となる文化産業を打ち立てなければならない。産業について言えば、経済収益を最大にする必要が必ずあるが、文化産業であるからには、文化的責任、美しく素晴らしいものを伝える責任を担わなくてはならず、ただ利益だけを求めてはならない。
4番目は最終目標であるが、文明の水準がより高い社会を築くことである。すなわち全国民が水準のよい高い文明のもとで、より品格のある文化をもたなければならない。そうしてこそ、文化強国の目標に到達することができる。この4つはそれぞれ別々のことではなく、互いに関係するものである。
人民中国インターネット版 2012年3月10日 |