文=于文
第11期全国人民代表大会第5回会議は、人民網・新華網・チャイナネットなど11のウェッブサイトを組織して、3人の全人代代表を招待して、農民出稼ぎ労働者問題についてのインターネット取材を行った。
そのなかで、新世代の農民出稼ぎ労働者がどのようにして都市生活に溶け込むかというテーマが、熱い議論が交わされたもののひとつとなった。農民出稼ぎ労働者とは、農村部の町や都市で第二次・第三次産業に従事する農村の労働力のことで、現在、農民出稼ぎ労働者の数は約1億5千万人にものぼる。「新世代の農民出稼ぎ労働者」とは、おもに80年代・90年代生まれの若者をさし、1億人ほどになる。彼らは学校を卒業してすぐ都市にで働き始めるため、相対的に言えば、農業・農村・土地・農民などについて、あまり詳しく知らない。彼らは都市社会に溶け込みたいと切に願っている。
討論に参加した全人代代表は、一世代前の農民出稼ぎ労働者は労働密集型企業で働くことが比較的多かったが、現在は、物価水準や都市の生活コストが絶えず上昇しているため、新世代の農民出稼ぎ労働者は、長時間労働で収入も高くない労働密集型企業で働くのを望まなくなっている。このため、都市は彼らが、知識の転換、技能の転換、生存能力の転換という「3つの転換」を遂げる手伝いをする必要があると指摘した。
新世代の農民出稼ぎ労働者の学歴は比較的高く、新しい事柄を受け入れるのも早い。農民出稼ぎ労働者が都市に来て就学するようになって、職業学校も彼らに開放されるようになった。都市は彼らの技術・技能を磨くと同時に、自信を高めさせ、一芸に秀でてこそ初めて都市の中で自分の生活収入を得、足場を得ることが出来るということを、教えなければならない。温総理の活動報告のなかでも、中小都市や比較的大きな都市の戸籍制度の改革に触れられており、これは、新世代の農民出稼ぎ労働者にとっては朗報となるだろう。
人民中国インターネット版 2012年3月13日 |