武漢大学、曁南大学、四川外国語学院の大学生記者3人が12日、湖南衛視で放送された両会特別番組「新聞公開課」に出演し、中国の婚姻をめぐる現状について「法定婚姻適齢の制限緩和に賛成する。剩女(余った女=行き遅れ)という言い方に反対する」などの意見を表明した。この意見は黄細花・全人代代表や騰訊網の李方・常務副編集長などからも支持を得た。中国青年報が報じた。
黄代表は今年の両会で22件の建議を提出した。その中に「剩男剩女(結婚出来ない男女)」の状況を緩和するために「法定婚姻適齢(結婚できる年齢)を18歳にまで引き下げるべき」との建議があり、物議を醸した。ネットユーザーからの疑問の声を受けて黄代表は番組中にこの建議を修正し、「婚姻適齢の制限を緩和する」とした。
曁南大学の学生記者・成方舟さんは「世界各国の婚姻適齢を調べたところ、中国は他国より高いことが分かりました。フランスは15歳、ロシアは14歳、イランは9歳です。中国の婚姻適齢(男性22歳、女性20歳)は世界で最も高いのです」と語る。四川外国語学院の白玲記者も「都市に暮らす若者にとっては、ちょうど大学を卒業したころに婚姻適齢に達しますが、中卒で出稼ぎに出る農村の男女にとって、男性22歳、女性20歳という年齢は高すぎます」と補足した。
武漢大学の張傑記者は、「法律法規の制定においては、誰の権利が侵害され、誰が利益を受けるかが重要です。婚姻適齢の制限を緩和しても誰の利益も侵害しないばかりか、農村の若者の利益は守られます。18歳で結婚しても何の問題もない」と語る。
黄代表は「男性も女性も大きくなれば結婚するのが当然。婚姻適齢を緩和することで、『剩男剩女』現象に歯止めをかけることができる」と述べた。
結婚しない男女」問題は、多くが若者の恋愛観・結婚観と関係がある。成方舟記者は北京の大学で行った調査に基づき、「在学中の大学生は基本的に、自分が『剩男剩女』だとは思っていない。『余っているかどうか』は全て個人の主観的な見方だ」との結論を出した。
調査によると、中国における出生人口の男女比は117:100で、一部の省では130:100となっているところもある。農村ではこの問題がより深刻だ。このままでは、2020年には20-45歳までの結婚適齢期の男性が女性よりも3000万人も多くなる計算になるという。人口構造のアンバランスに直面し、大学生記者たちは「政策は大きな役割を発揮できないのでは」と感じている。
騰訊網の李方・常務副編集長は、「人口男女比のアンバランスを解決するために、政府と法律が余計な口出しをする必要はない。人類の自然の法則を信じ、自然に調節されるべきだ」とした。
「人民網日本語版」 2012年3月13日
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